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09年中学入試に向けて[107] 富士見丘の底力[01] 本物の入試

☆今年11月22日、富士見丘は学校説明会とeラーニング体験を同時開催した。説明会場と体験会場は満席になり、今後の新人気校としてのジャンプが予想される。

☆ただし、この人気の秘密は、大手進学塾が受験相談で進める結果という従来型のうねりとはだいぶ違う(この新たな動きは他校でも少しずつ起こっている)。

☆すでに、「09年中学入試に向けて[39]富士見丘の中学入試の変更の意義 」でも触れたが、同校が7年間実施してきた「WILL」入試の成果がでてきたのである。

☆今春この入試で入学した1回生が34名卒業したが、その大学進学実績は外大、上智、G-MARCH、津田塾など大きな成果を上げた。同校は大学進学実績のために学習指導をしているわけではないが、学力を伸ばすプログラムを開発しており、その検証ができたことになる。

☆「WILL」入試は、その名のとおり、富士見丘で勉強したいという信念を優先する入試で、そのスタイルはある意味大学のAO入試である。だから塾で造られた学力ではなく、家庭の教育力と幅広い学びの体験をベースに、自分の才能を生かしたいという強い意志を持った生徒に門戸が開かれている。

☆今でいう「地アタマ力」のある生徒(偏差値的には必ずしも高くはない)に注目されて人気が出る学校だといえよう。

☆富士見丘の学力を伸ばす仕掛けとは、①優れた教師、②その教師が多元的な生徒のニーズに柔軟に対応できる複眼カリキュラムの開発、③心身両面を支えかつ安心安全な居場所を提供する教育空間、④そして何より、政財界・学界の豊かなリソースとそれをつなげる強い力の存在である。

☆富士見丘の理事長・校長吉田晋先生は、日本私立中学高等学校連合会会長でもあり、自身の学校と日本全体の私学が本物の教育を追求できるように尽力している。そのネットワークの広さと深さのリソースは当然、富士見丘の生徒にストレートに注がれる。

☆オバマ次期大統領の活動を見ていればわかるように、大事なことはリソースやステークホルダーとの有益なコラボレーションをどう創っていくかである。なんだかんだといって受験学力しか身につけられない大手進学塾は、未来の子どもたちの知を偏向的にするおそれがある。神奈川の栄光学園は、入学後、そうならないようなプログラムで偏向知を洗い落とす。富士見丘は、入試の段階でそうならないような仕掛けを作っていることになる。

☆このような努力が受け入れられる新しい社会が動き始めているということだろう。つまりニューリッチ層ではなく、クリエイティブクラスやクオリティクラスが日本社会でも影響力を与え始めているということかもしれない。

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