« 08年10月アクセス記事ランキング[1位から20位] | トップページ | 08年10月アクセス記事ランキング[21位から39位] »

09年中学入試に向けて[80]品川女子学院のマネジメント

☆品川女子学院の漆紫穂子先生のマネジメントがいよいよ明快かつ本格的にマスコミに露出されるようになりましたね。

☆先月から、日経ビジネス・オン・ライン「品川女子学院・漆 紫穂子校長の やる気を高め、人を育てる(秘)メソッド 」で連載が始まっています。もともと産経新聞「解答乱麻」でコラムを書いていたし、2006年からブログ「校長日記」も書いていたわけですが、日経関連の媒体に掲載するようになったというのは、品川女子学院の≪私学の系譜≫を解脱するビジョンをいよいよ宣言したということを意味するでしょう。

☆品川女子学院のマネジメント手法は、外発型で企業的です。英米的ですね。ポジティブで前向きで明朗な雰囲気がベースですね。内生的・内面的な開発は、どこかネガティブな要素もあり、動態的というより静態的になりがちです。

☆しかし、同学院の場合は、そうではないですね。漆校長の「校長日記」を見てもはっきりそれが伝わってきます。多くの企業やコンサルタントと連携して、経済や金融の最前線に生徒達を導いています。

☆決算書の読み方なんてのはすごいですね。企画書や事業計画を練り上げる時に、損益計算書書やバランスシート、キャッシュフロー計算書の見方を知っていないと、本当は成功の見通しを立てることができないのです。これは、本物のキャリア・デザイン・プログラムですなぁ・・・。

☆ヤバイですね。漆校長は恐ろしいリーダーかも。サッチャーということでしょうか。というのは学校会計は、この3諸表は読めなくても読めるのです。つまり学校の先生方はこの会計の知識は必要ないため、この知識がある方は少ないでしょう。ほっとけば、知識格差が教師と生徒の間で起こるんですね。

☆学校経営陣は、理事や評議員に専門家をメンバーに入れたり、弁護士や会計士と交流しているので、そこは大丈夫ですが、一般教員はどうなるのでしょう。生徒とともに学べ!!ということでしょうね。

☆すると教育に経済なんて関係ないなんて考える教師はいなくなるという計算でしょうか。それ以上に世界の問題には経済問題がからんでおり、その根っこにある問題を解決しなければどうにもならないということにまで発展してしまうんでしょうね。

☆ムムムム・・・。これは近代経済のというか資本主義のアイロニーですね。ここから必然的に内生的問題が噴出します。その時どうやって舵をとるのでしょうか。表層的でない近代国家の、特に英米世界戦略の問題にぶつかるわけです。環境問題がもっともそこに直結するわけです。

☆そのとき品川女子学院はいかに決断するのか、外から見ていると興味深いですが、ともあれ学校の成長サイクルもまた乱高下があり、そのツド知恵が開発され、乗り越えていくのが≪私学の系譜≫の運命でもあるかもしれません。

☆品川女子学院の茶道には、遠州流が入り込んでいます。これはキレイサビで、わびさびと財の融合ですね。ここに新たな問題を解くヒントが先取りされているのかもしれません。

☆ところで、拙著「名門中学の作り方」で、品川女子学院と八雲学園の違いなどについて触れています。その違いは、執筆当時より、もっと大きくなっていますが、参考になれば幸いです。

|

« 08年10月アクセス記事ランキング[1位から20位] | トップページ | 08年10月アクセス記事ランキング[21位から39位] »

文化・芸術」カテゴリの記事