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09年中学入試に向けて[94] RECRUITの<キャリアガイダンス特別編集>がおもしろい

RECRUITのフリペ<キャリアガイダンス特別編集>(2008。11.1 Vol. 4)がおもしろい。3年生から5年生の(6年生は受験勉強あるのみ。情報収集はシンプルな方がよいので。)中学受験生の親必見。

☆それにしても、日本の教育の限界が明確に表現されている。ますます私立学校の重要性が強調されてしまうなぁ。

☆まずは巻頭言は、高村薫さんから始まる。強烈だ。「先生は、教室で社会を変えていくことができる。これはすごいことです。」という文章。

今の時代に限らず、若者というのは、そうして絶えず上の世代が築いてきたことを学ぶことから始めてきたはずなんです。でも、今の若者には、それを学ぶ道筋が失われてしまっています。むしろ今の若い人たちに与えられているのは、社会に出て即戦力となるための技術ばかりです。それは裏返せば、大人が築いたこの社会に組み込まれるということ、それでは世界を変え、未来を築くためには少々不足なんです。

☆高村さんは、具体的な技術も大切だけれど、もっと抽象的なものの見方を子どもたちが持てるような教育が大事だと。つまり世界の枠組みを知ることがポイントだと。

☆ウーン、これはスゴイ。ただ、高村さんのレトリックのもっとスゴイところは、実際には多くの公立の学校教育ではできないとは言わずに、言っているところだ。

☆ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社の金田慎治さんのインタビューもおもしろい。日本ではまだまだ認められていない「クリエイティブ・クラス」の考え方を語っている。

☆しかし、それにしても、このフリペの構成がおもしろい。高村さんの記事とは真逆の進路指導実践事例が紹介されている。金田さんの考え方とは真逆の伝統工芸業界のまとめが載っている。

☆そして、ダメ押しは、諸富祥彦教授の記事。ロジャーズのようなハチャメチャな影響力のある心理学者なのに、なぜか口当たりのよいことを語っている。ニヒリズムと戦う?とプロフィールにあるけれど、ニーチェだったらなんて言うだろう。

☆いずれにしても、実際の日本の教育の限界線がビシッと見えた。そんな中でSFCの成田教諭のどちらにも偏らない線で語っているのは、これまた脱帽・・・。

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