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2008年11月

09年中学入試に向けて[110] 私学人が考える教育のチェンジの先進性

☆この間、私学人の考え方あるいは時代認識を紹介しているが、認識として同じようなベクトルを考えその一部を強力に推し進めているのがETS(Educational Testing Service)である。

☆認識と授業プログラムでは、私立学校のほうが先進的であるが、ITベースのアセスメント・システムでは、ETSにかなわない。学校以外の教育産業でこれだけのことをやっているところも、日本にはない。

☆ETSが20世紀型のアセスメントとしてプレゼンしているシステムは、たしかに充実してはいるが・・・。

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09年中学入試に向けて[109] 淑徳巣鴨の希望の教育 [01]

☆11月22日、淑徳巣鴨中学は説明会を開催した。説明会場は満席。パワーポイントを使っての中川校長のプレゼンは、たいへんわかりやすかったし、説得力があった。中1と中3の生徒が英語を披露したり学校について感じたことをカジュアルに話したりもして、なんとも心温まる説明会だった。

☆世間的には、人々は、自分の興味のあることに関心は示すが、本当の自分や他者や世界のことに関心を持つことはなくなった、もはや動物化するポストモダンの雰囲気が蔓延しているというような痛ましい状況が広がっているが、淑徳巣鴨にはそんな社会をチェンジする希望の教育がある。

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09年中学入試に向けて[108] 武相の本物の教育

☆今、私立男子校武相中学校の人気が少しずつあがっている。説明会の参加者数や模擬テストの志望者登録の結果は昨年より上昇していると聞き及ぶ。

☆同学園の創設者石野瑛は考古学者だったが、その伝統を生徒たちはよく継承している。11月9日(日)、神奈川県高等学校文化連盟社会科専門部主催の第14回高等学校社会科研究発表大会が開かれたが、参加した同学園考古学部の研究発表「港北区内における石造文化財の研究-庚申塔・道祖神を中心に-」は、1位の県知事賞受賞となった。

☆実はこの「考古学」という知の伝統こそ、めちゃくちゃ新しい。この感覚がわかる受験生や受験生の保護者が現れつつあるというのは、神奈川エリアの男子校に良い刺激を与えるだろう。

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09年中学入試に向けて[107] 富士見丘の底力[01] 本物の入試

☆今年11月22日、富士見丘は学校説明会とeラーニング体験を同時開催した。説明会場と体験会場は満席になり、今後の新人気校としてのジャンプが予想される。

☆ただし、この人気の秘密は、大手進学塾が受験相談で進める結果という従来型のうねりとはだいぶ違う(この新たな動きは他校でも少しずつ起こっている)。

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09年中学入試に向けて[106] 東横学園 校長矢島革命完成へ向かう[02]

☆「09年中学入試に向けて[100] 東横学園 校長矢島革命完成へ向かう[01]」のつづきです。東横学園の矢島革命は、一般的には、1年目に「グローバル・イングリッシュ」と「論理エンジン」の導入ラボ開始。2年目に英国数の授業時間増。学習日記「スタディーアットホーム」の浸透。3年目には「高校英語(長期)留学コース」を開設。4年目には「高校英語(短期)留学コース」を開設、「サテライト講座」導入といった改革の結果が取り上げられます。

☆もちろん、改革は実行が大事ですから、この視点は欠かせません。しかし、重要なことはなぜこれだけの大事業を実現できたかにあります。

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09年中学入試に向けて[105] 私学人の覚悟[02] 東京女子学園 實吉校長

☆「09年中学入試に向けて[68]東京女子学園の内生的成長続く[03] 」のつづき。東京女子学園の説明会で配布された学校誌「清香(165号)」の巻頭言で、實吉校長は重要な時代認識とそれに基づいた子どもたちの未来を描いている。

☆その一部を引用して紹介しよう。

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09年中学入試に向けて[104] 私学人の覚悟[01] 共立女子 渡辺教頭

☆久々に共立女子の渡辺教頭盟友岡部氏と3人で、仕事を忘れて、あっち飛びこっち飛び、つれづれにいろんな話をした。

☆新しいプログラムの行方だとか、データを活用した授業のあり方とか、欧米と日本の文化の違いについてとか、互いの近況報告とか・・・。

☆特に言語論については、渡辺教頭は関係主義的ソクラテスの問答の読み換えをベースに話されていたし、岡部氏は対話の背景文脈の分析をエスノメソドロジー的社会学手法で語っていたし、私は相変わらずハーバーマス―ルーマンの枠組みを越えられかどうかはわからないが、クオリティ・コミュニケーションの線で話していた。

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09年中学入試に向けて[103] 品川女子学院 カンブリア宮殿入り♪

☆今、テレビ東京のカンブリア宮殿で、品川女子学院の漆紫穂子校長が出演。改革の成功と「やる気のスイッチを入れる」極意を報道。

☆特に文化祭は、品川女子学院版キッザニア。起業家体験プログラムの体験版で、文化祭終了後にはバランスシートや損益計算書などのプレゼンまでするという。要するに株主総会のシミュレーション。

☆13歳のハローワークの村上龍氏と経済界支援の日経グループにピッタしの収録番組。

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09年中学入試に向けて[102] 東邦大東邦の使命

☆2009年の千葉エリアの中学受験において、渋谷幕張、東邦大東邦、市川、芝浦工大柏、昭和秀英の受験者数は、相変わらず多くなるだろう。サンデーショックなのかサンデーハッピーなのかは、どちらでもよいが、例年に比べ不確実な要素が働くから、東京・神奈川エリアの受験生は、1月中に受験してリスクヘッジしようとする流れが高まるからである。

☆それに、上記5校は、神奈川エリアの私学に比べれば、教育のプログラムの見える化という点でしっかりしているのではないかという感覚が、受験生に生まれている可能性がある。そういう意味で、渋谷幕張や芝浦工大柏のような私学に対抗できるのは、神奈川エリアでいえば、桐光学園、逗子開成、神奈川学園、神奈川大附属ぐらいかもしれない。

☆教育の質という点では、神奈川エリアにも優れた学校はたくさんある。栄光、武相、横須賀学院、フェリス、湘南白百合、・・・、数えきれないだろう。もちろん東京エリアもそうだ。しかし、インフラと教育プログラムを見える化までしているとなると、市川のような新校舎にはかなわないだろう。

☆そんな中で東邦大東邦は理系に70%進学するし、特に医歯薬系が多く、ともかく大学実績は良好だ。受験生が多く集まるのは、普通に考えて当然である。だからこそ、東邦大東邦には責任・使命があるのだ。

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09年中学入試に向けて[101] 偏差値50の子は、クオリティ・スクールを選ぶ方が良い

☆ここ最近、東横学園の矢島校長、二瓶副教頭、富士見丘の吉田校長や進路指導の先生、淑徳巣鴨の中川校長や生徒たち、東京女子学園の實吉校長、白梅学園清修の柴田副校長、聖学院の平方校務部長、かえつ有明の小板橋校長補佐、横浜女学院の平間教頭の話を聞いたり、ベネッセの新しい事業をサポートしている東大生たち、若きイノベータの仲間たちと話をしたりしていて、つくづく思うのは、偏差値50という数字は、ある一部の子どもたちに適合する学力構造(Aとしよう)を塾が作り上げて、その学力Aに合わない子どもたちを排除していることを意味していると思う。

☆上記に挙げた私学は、高偏差値の生徒ばかりが入学しているわけではないが、この3年から7年の間の改革が証明しているように、生徒の本当の意味での学力を伸ばしている。何と言っても、生徒たちは、自分に自信をもち、先生や仲間たちに感謝しつつ、生きていることに価値を見出している。

☆私が会った東大生やイノベータの仲間たちも、非常に柔軟でA学力に縛られていない。いわゆる御三家レベル出身や海外の有名大学出身もいるが、それはA学力を利用しただけで、拘束されているのではないのだ。

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09年中学入試に向けて[100] 東横学園 校長矢島革命完成へ向かう[01]

☆以前「09年中学入試に向けて[19]都市大等々力」で、

来春、東横学園は東京都市大学等々力中学校・高等学校として生まれ変わります。この変化というか、ある意味学園革命は、突然始まったわけではありません。変化の特異点は、2004年に、矢島了子校長就任から始まります。東横学園の歴史の中で、初めて女性の校長であったというのが、劇的でした。

☆と述べました。今矢島了子校長の学園革命は、校長就任以来5年目にはいり、その成果が目に見える形になってきています。入学者が増えて、中1は3クラスになりました。生徒たちの学習意欲もアップし、外部模擬試験での成績も向上しています。何より生徒たちの人間力がついてきたことに、矢島校長の目は微笑んでいます。

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09年中学入試に向けて[99] 明大明治の私学人松田孝志先生

☆明大明治の松田先生は、多くの私学の先生や社会科の教師になった教え子に授業の魂を伝えている。

☆年に幾度も会えないが、会った時には、旬の授業の話で盛り上がる。そこにはいつも成長過程で揺れ動く生徒たちが、自分なりの拠り所、準拠、基準、居場所という言葉で表現される何物かを見つけていく姿がある。

☆そして彼らとともに悩み喜んでいる松田先生の対話の姿もある。

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09年中学入試に向けて[98] 私学人のいる学校はチェンジできる

☆誰がなんて言おうと、生徒の幸せのために突き進む私学人としての校長が出現したとき、たとえその時学校が停滞していようが、衰退期に入りかけていようが、死滅期に向かっていようが、必ず立ち直る。

☆そういう私学人というのは生き様が、すさまじい。心身の力がみなぎっている。何よりまっすぐだ。どんなに悩んでいようが、楽観的だ。

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09年中学入試に向けて[97] 桜蔭 無色のエリート養成所[了]

☆「09年中学入試に向けて[96] 桜蔭 無色のエリート養成所[02]」のつづき。桜蔭に入学する生徒はどういう知性を持っているのか。それは入試問題を見れば、明白である。この問題を限りなく解けるようにトレーニングして入ってくるのだから。

☆今回は、学校説明会で、配られた資料に載っている「各教科から受験生へのメッセージ」のうち国語を見てみよう。

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09年中学入試に向けて[96] 桜蔭 無色のエリート養成所[02]

☆「09年中学入試に向けて[95] 桜蔭 無色のエリート養成所」のつづき。桜蔭はなぜ無色のエリートを輩出するのだろうか。その答えは、膳校長に聞く以外に術はないが、歴史的な意味から予想することはできる。

☆同校の誕生した時代は、大正デモクラシーの時代。吉野作造や内村鑑三の輝かしい活動の時代でもあり、そのつどある一定の成果をあげていた。しかし、女性の解放運動は、戦後になるまで婦人参政権が認められなかったわけだから、忍従極まりない時代であったことに変わりはない。

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09年中学入試に向けて[95] 桜蔭 無色のエリート養成所

☆本日(2008年11月17日)桜蔭は学校説明会を開催。説明会場の講堂は、500人は収容できるだろうか。言うまでもなく満席だった。

☆それにしても、JGや共立女子、鴎友学園女子、洗足学園、東京女子学園、八雲学園、白梅学園清修のような女子校に比べ、一切世界の痛みも、世界の向かうビジョンも語らない説明会で驚いた。

☆高い知性とすぐれた人格をすでに持った在校生が集まる学校!その力を友人と家庭が6年間支えることによって、卒業後OGはすぐれたエリートとして活躍できる学校!改めてそう感じ入った。

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09年中学入試に向けて[94] RECRUITの<キャリアガイダンス特別編集>がおもしろい

RECRUITのフリペ<キャリアガイダンス特別編集>(2008。11.1 Vol. 4)がおもしろい。3年生から5年生の(6年生は受験勉強あるのみ。情報収集はシンプルな方がよいので。)中学受験生の親必見。

☆それにしても、日本の教育の限界が明確に表現されている。ますます私立学校の重要性が強調されてしまうなぁ。

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09年中学入試に向けて[93]共立女子グループに潜在する教育の未来 [了]

☆ 09年中学入試に向けて[89]共立女子グループに潜在する教育の未来 [03]のつづき。共立女子第二では、伊藤久仁子先生によって「エモーショナル・リテラシー」のプログラムが開発されていると前回紹介した。

☆「意識対象―意識内容―意識作用」という近代の言語モデルでは、「意識作用」の論理の部分しか注目されてこなかったし、下手をすると「意識作用」はゼロ状態で、「意識対象」と「意識内容」の適切な対応を記憶さえすればよいとみなされてきた。

☆伊藤先生は、そこに一石を投じている。では、共立女子はどうであろうか。

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09年中学入試に向けて[92]海城学園 教師の探究ワークショップ

☆先月、10月9日(木)・10日(金)、海城学園は、イッセー尾形さんの一人芝居の演出で有名な演出家の森田雄三氏を招いて、教員向けWS(ワーク・ショップ)を行った。両日ともイッセー尾形さんと山梨大学の須貝千里教授も参加して、充実したWSになったようだ。

☆その様子は、海城プレス「森田雄三氏教員向けWS(ワーク・ショップ)」の記事に掲載されているので、ご覧あれ。

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09年中学入試に向けて[91]白梅学園清修の放課後 教師の意味

☆「09年中学入試に向けて[90]白梅学園清修の放課後 」のつづきです。なぜ白梅学園清修では、教師と生徒がよく対話するのでしょうか。おそらくその解答は、生徒一人ひとりに対応しているために、無限にあるのでしょう。

☆だから、その一つなのでしょうが、戸塚先生と生徒のやりとりの中で重要な意味があることに気づきました。

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09年中学入試に向けて[90]白梅学園清修の放課後

Photo白梅学園清修の放課後。特別講座が行われていたり、回廊のまわりにあるカウンターで自ら学んでいたり、先生方と話し合いをしたり、様々なコミュニケーションのシーンであふれていました。

☆今回は、中3で早くも大学の入試問題にチャレンジする特別講座を見学させていただきました。その知的空中戦に、ついていくのがたいへんでした。久々に頭をつかったというのが実感です。

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09年中学入試に向けて[89]共立女子グループに潜在する教育の未来 [03]

☆ 09年中学入試に向けて[88]共立女子グループに潜在する教育の未来 [02]のつづき。共立女子第二の伊藤久仁子先生(共立女子大学でも講義をしている)は、「月刊学校教育相談 2008・11月号」で「エモーショナル・リテラシーを育てる日常の授業」という論文を発表している。

感情を理解して、適切に言語で表現する能力「エモーショナル・リテラシー」。同調圧力の中で、「まずは合わせること」さらに「目の粗い言葉でつながり合うこと」で、対人葛藤に対処することを覚えた子どもたちは、その粗い目のままの認識能力で、ものごとをとらえてしまいがちです。しかし、自分でそれに気づくことは、なかなか大変なことではないでしょうか。

☆とエモーショナル・リテラシーを育てる日常の授業の重要性を展開している。

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09年中学入試に向けて[88]共立女子グループに潜在する教育の未来 [02]

☆「09年中学入試に向けて[85]共立女子グループに潜在する教育の未来 [01]」のつづき。共立女子グループは、他校に比べて、相対的に教育のパラダイムについての表現が多い。表現は一般に言語によって行われるが、多くの場合その言語は、教育学言語や受験用語が多い。最近では教育心理学の用語も。

☆たとえば、「カリキュラム」「教育課程」「学級」「総合学習」「大学実績」「偏差値」「振り返り」「ピアプレッシャー」「調べ学習」「絶対評価」・・・・・・。要するに「学校用語」。

☆こういう言葉の集合で、表現しなければ、学校の理解はなかなかされないからやむを得ない。しかし、一方で、このような固定化された言葉は、フリーズしている場合がほとんどで、表現はカタクなるし、新鮮さがなくなる。

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09年中学入試に向けて[87]明大明治中の組織と授業

☆2008年、明大明治は、お茶の水から調布に移転し、共学校になった。たいていの場合、伝統的な学校であれ、新校舎を建て、共学校になった場合は、草創期の勢いがある。

☆しかし、明大明治はやがて迎える100周年という伝統を優先したようだ。共学校でありながら、中学に入学した女子生徒は全体の30%であった。男子校として募集してもなんら遜色のない生徒が集まったにもかかわらず、あえて共学にしたのに、結果的に男子生徒が多いのだ。

☆良し悪しは別として、明大明治は組織としては、経営の論理を優先したということだろう。名門校としてすでに成熟期に入っているわけだから、経営の論理を追求し、教育の論理は何も変える必要はないのだという信念があると思う。学校選択者はそちらを望んだということになろう。

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09年中学入試に向けて[86]Benesse私立中高一貫校向け新サービス始まる

View21 ☆2007年から、Benesseが開発してきた新教育プログラム「CEP」が軌道に乗り始めている。Benesse教育研究開発センター発行の“VIEW21(10月号)”には、その報告が掲載されている。

☆「学びの意欲の本質に迫る体験型学習を目指して」という表題で、西武文理の土岐教頭、聖光学院の工藤校長、鴎友学園女子の清水校長が、鼎談している。チーム学習、プレゼンテーションなどモチベーションアップが自ずと生まれるプログラムの重要性、そしてなんといってもイマジネーションを爆発させるインパクトのある体験の仕掛けについて興味深い議論がされている。

☆インパクトのある体験は、やはり学校と企業との連携以外にないだろう。NEC、博報堂、キューピー、マイクロソフト、ANAなど企業市民文化を築き上げてきた高度な知性の塊と学校との連携をコーディネートしているのがBenesseだと思う。

☆そして昨日(11月8日)、Benesseお茶の水ゼミナール渋谷校で「数学センスを磨くワークショップ」という私立中高一貫校向けの新商品がスタートした。このプログラムには、言うまでもなく、CEPにも流れているBenesseのハビトゥス(文化資本)あるいはミーム(文化遺伝子)が注入されており、参加した私立中高一貫校の中学3年生は、大いに数学の高次思考を楽しんだ。

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09年中学入試に向けて[85]共立女子グループに潜在する教育の未来 [01]

☆ここで共立女子グループと言う名づけで対象としているのは、九段にある共立女子と八王子にある共立女子第二の協働的相克の関係のことを指す。大妻グループも似たような関係があるが、外から見ている限り、協働的相克の関係というよりも、競争的関係というほうがピンとくる。

☆競争的関係とは、基本的には同じ基準や大げさにいえばパラダイムはいっしょということである。基準が同じだからこそ競争できる。

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09年中学入試に向けて[84]普連土の理念デザイン

☆最近だったと思いますが、電車の中で普連土の国語の入試問題を見ました。例の「シカクいアタマをマルくする」に掲載されていた問題です。

☆漢字の成り立ちの説明と古代文字から、現在使われている漢字を想起する問題ですが、この問題を考える、あるいは感じる認知プロセスこそ普連土の理念を大切にする認知プロセスそのものであることに気づき驚きました。

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08年10月アクセス記事ランキング[41位から50位]

☆「08年10月アクセス記事ランキング[21位から39位]」のつづきです。41位から50位までを公表します。

41  学校選択~07首都圏女子校クオリティスコア
42  08年9月アクセス記事ランキング[41位から50位]
43  09年中学入試に向けて[79]なぜ中村中がおもしろいのか
44  09年中学入試に向けて[35]中学入試における鴎友学園女子&共立女子の意義
45  09年中学入試に向けて[48]国学院久我山 特進コース強化
46  学校選択というコト[01]
46  09年中学入試に向けて[34]筑駒・開成・麻布・駒東・栄光・聖光の同一招集日の意味
48  首都圏 中学受験 2008 [12]
49  09年中学入試に向けて[63]東京女子学園の内生的成長続く[01]
50  15歳問題[02]問題の周辺②

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09年中学入試に向けて[83]聖学院<記念祭> Let's make it happen ! [02]

☆「09年中学入試に向けて[82]聖学院<記念祭> Let's make it happen ! [01] 」のつづきです。男子校といえば、鉄研です。聖学院ではどうだろうと思いながら、ワクワクドキドキして探しました。ありました。定番の模型を走行させるフィールドには黒山の人だかり。オークションで部員が購入してきたパーツも展示してありました。それから日本の電車の旅のシーンの写真のギャラリーも。

☆しかし、何より驚き楽しかったのは、白手袋をはめて、もてなしてくれた生徒たちのなりきりです。教室がある意味、駅のホームだったり、電車の中だったりするわけです。その見立てのパフォーマンスは、なかなかのものでした。

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09年中学入試に向けて[82]聖学院<記念祭> Let's make it happen ! [01]

Photo聖学院の文化祭である<記念祭>が、11月1日と3日に行われました。来場者も3,000人を超えるほどの人気でした。キリスト教ミッション校の特徴は、保護者やOBの方々の活躍です。母姉会のサポートもあって、模擬店(食事をする場)も大盛況。味もボリュームも満足でした。

Photo_2 ☆さて、文化祭というのは、生徒のふだんの学園生活の集大成で、その学校の特徴、雰囲気、ハビトゥス(不易流行・文化資本再生産の型)を感じ取れるチャンスです。聖学院の生徒も多様なパフォーマンスやプレゼンでそれらを表現していました。

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09年中学入試に向けて[81]かえつ有明 3年めの文化祭[了]

☆「09年中学入試に向けて[78]かえつ有明 3年めの文化祭[04] 」のつづきです。「HONDAプレゼン」の話にもう一度戻ります。まずこのプレゼンテーションは、<事前→体験探求→フェスタでのプレゼン>という大きなサーキュレーションの3つ目のイベントにあたります。

☆そしてこの3つのスクリプトの内的な循環は、どこに力点を置くかの違いはありますが、いずれも、<体験→調査→議論→編集→発表→振返>というサイクルになっています。

☆<事前→体験探求→フェスタでのプレゼン>というイベントのサイクルと<体験→調査→議論→編集→発表→振返>という内的な知のサイクルを比べてみると、共通点がありますね。

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08年10月アクセス記事ランキング[21位から39位]

☆「08年10月アクセス記事ランキング[1位から20位]のつづきです。ランキング21位から39位を公表します。

21  09年中学入試に向けて[61]神奈川学園 21世紀教育プラン第2ステージへ[了]
22  09年中学入試に向けて[49]海城の内生的進化
23  09年中学入試に向けて[59]神奈川学園 21世紀教育プラン第2ステージへ[02]
24  私学の経済ポジショニング[29]私学選択は格差社会を拡大するか?
25  09年中学入試に向けて[53]三輪田の生き方教育の条件揃う
25  09年中学入試に向けて[71]豊島岡女子 120周年に向けて伝統的エリート校驀進?
27  09年中学入試に向けて[77]かえつ有明 3年めの文化祭[03]
28  09年中学入試に向けて[70]聖学院 飛躍の瞬間迎える[02]
29  09年中学入試に向けて[69]聖学院 飛躍の瞬間迎える[01]
30  08年9月アクセス記事ランキング[21位から40位]
30  09年中学入試に向けて[54]国学院久我山のめざす知
32  09年中学入試に向けて[65]東京女子学園の内生的成長続く[02]
33  09年中学入試に向けて[51]武相の丁寧な学び
33  09年中学入試に向けて[68]東京女子学園の内生的成長続く[03]
33  09年中学入試に向けて[72]八雲学園創立70周年記念感謝の集い開催
36  09年中学入試に向けて[55]武蔵野女子学院の雰囲気の新しさ[01]
37  15歳問題[03]問題の周辺③
38  09年中学入試に向けて[50]海城の内生的進化②
39  学校選択~07首都圏男子校のクオリティスコア
39  09年中学入試に向けて[57]神奈川学園 21世紀教育プラン第2ステージへ[01]

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09年中学入試に向けて[80]品川女子学院のマネジメント

☆品川女子学院の漆紫穂子先生のマネジメントがいよいよ明快かつ本格的にマスコミに露出されるようになりましたね。

☆先月から、日経ビジネス・オン・ライン「品川女子学院・漆 紫穂子校長の やる気を高め、人を育てる(秘)メソッド 」で連載が始まっています。もともと産経新聞「解答乱麻」でコラムを書いていたし、2006年からブログ「校長日記」も書いていたわけですが、日経関連の媒体に掲載するようになったというのは、品川女子学院の≪私学の系譜≫を解脱するビジョンをいよいよ宣言したということを意味するでしょう。

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