09年クオリティスクールを求めて 03
「09年クオリティスクールを求めて 02」のつづき。
☆二つ目のアイテム「 教師の創造的コミュニケーション能力」のスコアは、生徒と対話する言語構造のレベルに合わせてつけている。
☆基本的に生徒の考えていることや感じていることを受け入れ、生徒自らの新しい考え方や感じ方を引き出すコミュニケーションができると創造的コミュニケーション能力のアイテム・スコアは5である。すべての教師がそうである必要はないが、コアメンバーの教師が創造的コミュニケーションを自在に使っている学校が確かにある。
☆新しい考え方や新しい感じ方とまではいかないが、クリティカル・シンキングを養成することは、クリエイティビティの跳躍を刺激する。コアメンバーの教師がこのようなコミュニケーションを行っている場合は、アイテム・スコアは4。
☆コミュニケーションのベースは、考え方や感じ方を論理的な思考に転換できるかどうか。知性と感性のバランスは論理によって保てる。このようなコミュニケーションレベルをコアメンバーがとっている場合は、アイテム・スコアは3とする。このスコアぐらいでとどめておく配慮が、生徒たちの創造性を十分に養うのかもしれない。言語構造における教師のコミュニケーションのアイテム・スコアは必ずしも4以上である必要はないと思う。
☆論理的な対話はしないけれど、知識の分類や整理ができる対話のレベルには、アイテム・スコア2をつける。実は大学進学実績は、このレベルで十分に出る。
☆知識や情報が知っているかどうか正しいかどうかなどの確認レベルの場合は、アイテム・スコアは1とする。公立学校の言語構造レベルは、まさにここだ。
☆さて、アイテム・スコア4以上の学校のリストは次の通り。
<男子校>
麻布中学校
慶應義塾普通部
栄光学園中学校
開成中学校
武蔵中学校
逗子開成中学校
海城中学校
駒場東邦中学校
桐光学園中学校男子部
筑波大学附属駒場中学校
早稲田中学校
暁星中学校
聖光学院中学校
桐朋中学校<女子校>
女子学院中学校
共立女子中学校
白梅学園清修中学校
桐光学園中学校女子部
フェリス女学院中学校
桐朋女子中学校
横浜女学院中学校<共学校>
慶應義塾湘南藤沢中等部
東京学芸大学附属国際中等教育学校
芝浦工業大学柏中学校
☆説明会などで、創造的コミュニケーションレベルがスコア1か2の場合、つまらないと感じる。スコア3であれば、わかりやすく、納得がいく。スコア4であれば、おもしろい。スコア5であればサプライズである。ただし、スコア5のコミュニケーションばかりだと、あまりにファンタジーで溢れすぎ不安になるかもしれない。バランスが必要ではある。
☆ところで、創造的コミュニケーションとクオリティ・コミュニケーションは違う。後者は、おもてなしとかホスピタリティとか寛容さとかがベースである。
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