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09年中学入試に向けて[114] 白梅学園清修と品川女子学院

白梅学園清修(以降SS表記)品川女子学院(以降SJと表記)を比較することは、これからの新しい≪私学の系譜≫の動きを知るうえで意味があると思う。

☆どんな観点で比較すればよいだろうか。

☆SSとSJはメディア戦略において特徴がある。グローバリゼーションに対する視野も特色がある。子どもたちがサバイブする未来社会に対する考え方も違いがはっきりしているかも。未来社会に対する考え方が違えば、当然リスクマネジメントのコンセプトも違ってくる。アクティビティの組み立て方も違う。英語教育とか数学教育とかも違うだろう。ファッションやデザイン観も違うなぁ。大学進学実績?SSはまだ結果がでていない。まだ三期生までしか揃っていないからだ。しかし、卒業生が出る3年後には、このままの体制が続けば期待できる。問題は結果数字よりも中身の違いだ。そしてこれらすべてに関係することだが、両校のコミュニケーションのスタイルはどのように違うか。これが決定的な違いとなるかどうか。

☆というわけで、比較の視点は次のようになるか。

①メディア戦略

②グローバリゼーションのとらえ方

③未来社会のとらえ方

④リスクマネジメントの方法論

⑤アクティビティの組み立て方

⑥英語と数学の教育の方法あるいはコンセプト

⑦ファッション及びデザイン観

⑧キャリアデザインのビジョン

⑨コミュニケーション観

☆1つひとつ検討していきたいが、そんな時間も力量もないので、無責任ながら、誰かにお任せするとしよう。学校説明会に参加した保護者が、スコアを付けてみるのもよいのではないだろうか。自分なりの選択基準を作ることができると思う。

☆ところで、実におもしろいのは、SSもSJも無意識下というか暗黙知というか、その方法論はハーバード大学流儀を活用していると思う。またまた独断と偏見だが。

☆両校ともイギリスが大好き。パブリックスクールの伝統を引き継いでいるから。しかし、SSはヨーロッパ大陸にも視野を拡大している。海外研修の拠点を比べれば、それは明らかである。アメリカでいえば、SSは西部、SJは東部かな。西部はオバマ次期大統領をみればわかるが、Social Justiceベース。東部は、やはりエスタブリッシュでMarketベース。

☆ハーバードの中には、西部的な学者もいる。SSは、中世イタリア都市レッジョ・エミリアの戦後の家庭と学校の教育を研究しているガードナー教授のビジネスモデルや教育観に近い。一方SJは、同じハーバードでも、IT企業の研究を通してDisruptive Innovationを標榜しているクリステンセン教授の考え方に近い。

☆またまた独断と偏見だし、こんな簡単に、二元論で語ることは不遜かもしれない。しかし、SSの創設の精神はヒューマニズムだし、SJは荏原女子技芸伝習所から出発した女性のための女性によるエコノミー精神がルーツ。不易流行というのはやはりあるのだ。もっともきちんと調べなければならない。日本の教育学部は、公立学校の研究しかしないから、私学の奥深さが解明されない。教育は歴史を創る大きな要素だ。その中で私学の教育史もきちんと研究されねば、日本の近代社会の全貌は見えない。

☆日本の私立学校をイギリスのパブリックスクールやドイツのギムナジウムやアメリカのプレップスクールと同じような社会的機能とみなすのは、そもそも違う。日本の私立学校を同じように階層構造の再生産みたいなくくり方をしている偉い教育学者もいるけれど、それはどうも的を射ていないようだ。あっ、これも独断と偏見だけれど・・・。

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