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09年中学入試に向けて[116] 八雲学園の教育NEXT

☆今年70周年を迎えた八雲学園。毎年、学校説明会の参加者も増加し、誰もが認める人気校になっている。今年9月の第一回目の説明会も、会場の体育館で立ち見が出てしまうほどだった。

☆成功の要因は数えきれないほどあるのだが、何と言っても八雲学園ファンが多いことだろう。学内の教職員や生徒が互いに母校に誇りを持っているのは言うまでもないが、受験生とその保護者、国や自治体の教育関係者、学校を支援するサプライヤー、マスコミなど、いわゆるステークホルダーと理想の教育をつくる感覚を共有しているのが強みだ。

☆そのステークホルダーの1つに、姉妹校ケイトスクールがある。このプレップスクールとの交流ができるというのは本当にすごいことなのだ。八雲学園の生徒に、知的刺激を与えるばかりか、トップリーダーの気品や素養とは何かまで影響を与えるからだ。そして、何よりケイトスクールの生徒もまたおもてなしの文化の影響を受け、互いによきロールモデルになっている。

☆しかし、なぜケイトスクールなのか?なぜ影響を互いに受け合うのか?それは、両校のビジョンや体質、教育の活動手法、教育の質感が似ているから、親和性があるのである。

☆両校は、社会に貢献できるタフなリーダー的人材を輩出することを目的にしている。そして学ぶことの喜び、学園生活を大いに楽しむということを大事にし、とにかく教育活動の中で出会うあらゆることをシェアできる感覚を大切にしている。

☆ケイトスクールは、全米でも教育の質や大学進路実績において大変優れた学校であるという高い評価を得ている。多くの生徒が、スタンフォード大学、エール大学、ハーバード大学、USCなどグローバルランキング上位の大学に進んでいる。

☆このような姉妹校ケイトスクールは、2010年に100周年を迎える。これは八雲学園にとっても一大イベントになるはず。両校の絆はより確かなものになり、さらに大いなる相乗効果が生まれるだろう。

☆八雲学園では、すでにAO入試や推薦入試の結果が出始めている。早稲田大学や慶応大学に進学が決まった生徒もいるようだ。教科の学習だけではなく、部活や行事、探究レポート、英語のスキルアップに取り組み、芸術という教養を大切にしている成果がでている。来春の進路の結果に期待が持てる。

☆がしかし、最も興味深いのは、八雲学園が日本のケイトスクールになろうと動いていることである。

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