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09年中学入試に向けて[119] 首都圏中学受験志望者動向予想 02

☆「09年中学入試に向けて[118] 首都圏中学受験志望者動向予想01」のつづき。江戸川取手は、結局変わらぬファン層をつかんでいるのであろう。応募者の増減はそれほど影響ない。東大と医学部進学、道徳の3つの柱は不動。ネット授業や海外研修も充実している。

☆江戸川女子は、AO入試でどれどけ生徒の応募者数を増やせるかがポイントか。非常にわかりやすい学びのシステムができている。各教科の学習、朝テストのシステム、礼法、海外研修、部活などそれぞれ自己完結しているので、生徒が自ら学習計画を組み立てやすい。しかし、その合理的な雰囲気が人気と必ずしもつながらないか。とにかく大学実績はよく生徒にとっても保護者にとっても安心感をもてる学校である。

桜蔭は、サンデーハッピーを迎え、30%以上生徒募集は増えるだろう。

☆桜美林は、キリスト教主義と英語教育、リベラルアーツ、留学プログラムの充実し、大学進学実績の飛躍、そして午後入試などの積極的な募集活動の成果がでるだろう。

☆鴎友学園女子は、生徒の学力と教養と精神を育てるシステムが毎年完成し、毎年見直して内生的進化を果たしているので、順調に増えるだろう。そして現在日本の教育全体に良い影響を与える拠点システムを形成中であるが、重要なことは、この二つのシステムを両立させようとしていることである。この私学と社会のシステム・カップリングによって、シナジー効果ではなくシナジー構造を見える化しようというチャレンジは鴎友学園女子らしい意志決定である。

☆受験業界の御三家の頂点を極めている学校もあるが、社会に積極的に働きかける教育活動をしているかどうかははたして不明である。鴎友学園女子が、本来の女子校のミッションにしたがって、この現状に創造的破壊をもたらせるかどうかだが、成就することを期待する。

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