09年中学入試に向けて[121] 首都圏中学受験志望者動向予想 04
☆「09年中学入試に向けて[120] 首都圏中学受験志望者動向予想 03」のつづき。大宮開成は、隔年現象で増えるだろうし、特別選抜の新設や大学進学実績右肩上がりは、埼玉エリアのマーケットにはピッタりマッチングするだろう。
☆海城は安定的に微増。もはや大学進学実績が良好かどうかは、志望者にとって気にならにほど安定感がある。人間力育成の新しいプログラムがたいへんおもしろいのだが、まだ受験生・保護者の多くにはその重要性が浸透していないかもしれない。もしこの新たな動きが広まれば、2010年の入試は激増ということもあるかもしれない。
☆開成は変化がないだろう。センター模試の志望者数の昨対比は減っているが、これは別の問題だと思う。開成入試のマーケットの問題ではないだろう。
☆開智は隔年現象。いろいろ新しいことにはチャレンジしているので、アテンションは上がっているだろう。
☆海陽中等教育学校は、この金融危機がどう影響するかか。寮費など合わせると年間250万円ほどかかる。私学関係者との間でもポリティカルにはいろいろあるようであるが、教育として自己完結しているし、逆に企業とのシステムと共振できる独特の学校なので、他の私学システムと交わることをしなくてもサバイブできてしまう。
☆ただ、同校の入試問題を考え解く準備をしている偏差値50ぐらいの生徒は幸せかもしれない。とにかく論理的な思考力を鍛えられる。塾からしてみれば、背伸びした問題ということになるのかもしれないが、偏差値に関係なく考える問題を出題している同校の計算には、何らかの勝算があるに違いない。東京の開成学園の傾向に似ていることがそれを意味している。
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