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09年中学入試に向けて[122] 首都圏中学受験志望者動向予想 05

☆「09年中学入試に向けて[121] 首都圏中学受験志望者動向予想 04」のつづき。かえつ有明は、総進の志望者数は昨年なみだが、難進の志望者は増加する見込みだ。

☆高度な英語教育、帰国生の入学、世界標準知の「サイエンス科」の骨太のプログラムが軌道に乗ったからだ。経営陣の構想・運営する教育システムと組織と現場の愛のコミュニケーションがシナジー構造をつくりつつある。

☆ひとえに生徒のためにという先生方の思いが、学内全体に浸透し、よい雰囲気を生み出している。日常の学園生活に教師と生徒の信頼関係で満ちている。それをベースに新構想やリスクマネジメントが行われている。

☆あとは立地の条件が、金融危機でどのようになるかが心配だが、そこはすでにリスク回避の戦略で動いているだろう。学内のリスク回避の最大のコンディションは、信頼コミュニケーション。これは完璧だ。あとは外部環境におけるリスクヘッジ。これはエリア拡大と低学年の保護者への認知拡大という空間戦略と時間戦略だろう。

☆時空を超えて、互いにコミュニケーションできる条件と対応の機動力をアップしているのが外から見ていてよくわかる。

☆学習院中等科はやや減少するかもしれない。男子生徒に皇室ブランドがどれだけ効果があるかどうかは、時代の流れからいくと、それほどないのではないか。教育コンテンツのイノベーションの表明にかかっているだろう。

☆学習院女子は、皇室ブランドは健在だろうし、隔年現象で若干増えるのではないか。

☆春日部共栄は、立地条件が今や世界の聖地である。ラキ☆スタとクレヨンしんちゃんの拠点だからだ。このことに気づいているのはおそらく高校生だろうが、OB・OGのパワーがある同校にその影響はあるはず。志望者は増えるだろう。

☆神奈川学園は、入学者に対し、かなり高度な教養と芸術性と知性を求める。生徒が集まればよいというマス対策はしていない。よって、本物志向の保護者が感動する教育場であり、志望者数は安定し、飛躍的に増えるということはない。

☆神奈川大学附属は、情厚きファン層が志望する学校。変わらぬ人気がある一方志望者数は微増ではないか。

☆鎌倉学園は、精神性の高い学校であることは、隣接している建長寺の学校であることからもわかる。日本文化を全面的に教育に展開するなりすれば盛り上がるだろうが、各教科のシステムが自己完結している。大学進学実績は良好なので、生徒にとっては目的がシンプルで、余計なことを考えなくてよい。ある意味、学園生活は満喫できるだろう。志望者は、同学園の教育の質が見える化されていないので、どちらかというと塾のオススメに拠ることになる可能性もある。

☆鎌倉女学院は、要素還元主義的な教育プログラムの作り方なので、シンプルでわかりやすいが、哲学的な雰囲気があまりない。価値相対主義の時代には人気も右肩上がりだったが、いよいよ成熟期を迎え、内生的成長として、次なる知のイノベーションに期待される時期到来か。

☆鎌倉女子大は、なんといっても芸術性が高いし、環境がよい。芸術といっても、生徒目線の芸術で、いわゆるあまりに高級感が漂ってしまう形式的なものではない。友達といっしょに喜怒哀楽をともにできる活動が人気。弓道やなぎなた道というのもラスト・サムライの人気の感性とシンクロできやすい。

☆カリタスは、大人気になるだろう。その校舎や学びのアイディアが他校とはだいぶ違う。数年前に午後入試を思い切って中止し、シンプルな入試に切り替えた。中身だけで勝負できる学校にチェンジしようということではないか。もしそうだとすると、いずれ入試の回数も少なくなる可能性がある。今がチャンスか。

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