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Benesseの戦略が明快に見える VIEW21(12月号)

☆Benesse教育研究開発センターが発行している「VIEW21(12月号)」をいただいた。サイトでも見ることができるので、ぜひご覧いただきたい。学校関係者だけでなく、特に父親に見てもらいたい情報誌である。

☆この冊子のタイトル「VIEW」というのは、教育のビジョンだけではなく、企業や経済のビジョンも見ていくよというものであるからだ。そしておそらくBenesseコーポレーションの戦略の現実化プロセス(進捗状況)のレポートでもあり、「知識基盤社会」における産業としての教育ビジネスの先進的あり方を知る手がかりになるからだ。

☆「VIEW21」を読んでいる教師は多いと思うが、果たして、

1)「一体感」「つなぐ」「形骸化させない」「連携」「チーム学習」といった頻繁に出てくるキーワードが実は何を意味しているのか理解しているだろうか?

2)44ページから48ページの「CEPの取り組み」のレポートとそれ以外のページの次元が違うことを理解しているだろうか?

☆これは極めてシンプルな原理の話である。しかし、それがわからないのが公立学校のシステムなのだ。起業だとか、企業だとか、ビジネスだとか、とかとかとかは、このシンプルな原理がなければ成り立たない。

☆しかし、公立学校は、この原理を意識しないでも生きていける世界なのだ。私立学校は、この原理を意識しないと、現状の法化現象の波にさらされ、破壊される。ゆえに、意識していますよ!

☆今、公立学校で、起きている様々な問題は、やがて全部法化現象の事態になる。大問題なのだ。文科省が時代遅れだと非難されるのは、実はこのシンプルな原理を無視しているからなのだ。

☆Benesseの戦略は、そうならないように支援するというものだが、これは、クレイトン・クリステンセン流儀の破壊的イノベーションで、決っして、全面的に守ってあげるよというのではない。もっとクール。

☆持続可能を目的にするのは教育システム。破壊的イノベーションを受け入れない組織や人材を支援するものではないのである。

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