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09年は私学人 内村鑑三に学べ

☆世界の金融危機・同時不況を脱する1つの方法として「観光立国」が挙げられている。観光と言えば、そのロールモデルは、国際観光都市「軽井沢」である。

☆軽井沢の研究は、実は私学人の探究にもつながる。政財界人の別邸が立ち並ぶ別荘地では、言うまでもなく国際政治経済のビジョンが語られたし、皇室も避暑にやってきていた。

☆そこで作家や芸術家、そして学者が勉強会もやっていた。そこに私学人新渡戸稲造や内村鑑三も精神のリーダーとして参加していた。

☆軽井沢の歴史は、エコと政治と経済、文学、芸術、教育の歴史がぎっしり詰まっている。

☆その歴史は、他の歴史と同じように、紆余曲折・ジレンマの連続である。そして、その度に解決の議論と運動がおこった。

☆内村鑑三と三代目星野嘉助の出会いも、その歴史の一つのシーンであり、普遍的な精神の記念碑でもある。そのシンボルは、経済優位の生活を送っていた星野嘉助の目を覚まさせたロゴスである。

☆つまり、「成功の秘訣」10箇条に込められている。これによって、星野温泉や代々エコをベースにした軽井沢開発に終始している。おそらく現在の星野リゾートもその精神を継承しているだろう。さて、その十箇条とは、

1.自己に頼るべし、他人に頼るべからず。

1.本を固うすべし、しからば事業は自ずから発展すべし。

1.急ぐべからず、自動車のごときもなるべく徐行すべし。

1.成功本位の米国主義に倣うべからず、誠実本位の日本主義に則るべし。

1.濫費は罪悪と知るべし。

1.よく天の命に聴いて行うべし。自ら己が運命を作らんと欲すべからず。

1.雇人は兄弟と思うべし、客人は家族として扱うべし。

1.誠実によりて得たる信用は最大の財産なりと知るべし。

1.清潔、整頓、堅実を主とすべし。

1.人もし全世界を得るともその霊魂失わば何のためあらんや。
 人生の目的は金銭を得るにあらず。品性を完成するにあり。

☆シンプルだが、今も倫理的な起業家精神に通じる。この精神こそ09年の暗幕を開く精神なのではないか。

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