« 09年首都圏中学入試[01] いよいよ今年も中学入試が本格的に始まる | トップページ | 09年首都圏中学入試[03] 埼玉中学入試始まる »

09年首都圏中学入試[02] 千葉県立千葉中学の応募者数

☆千葉県立千葉中学の受検は2年め。応募者数は多くなるはずだが、見た目の数は、昨対比62.3%。しかに人数的には男女合わせて1,348人にもいて、定員80名だから、倍率は16.85倍。いずれにしても受検生は大変だったに違いない。

☆「大変だった」と過去形を使うのは、最終検査がまだだから、適切ではないが、この1,348人の数字の意味は、潜在的にはもっと多かったはずなのにという意味があるからだ。

☆最終検査は定員の6倍に絞られるわけだが、一回目の検査も、30倍にならないようにするという縛りがある。だから、学校選択者は慎重になるというストレスがあらかじめかけられているのだ。これは家庭の中で、相当迷っただろうし、そのとき葛藤が起こって、辛い思いをした子どもたちも多かったのではないか。

☆私立学校の受験とはかなり違い、手続き上の権威が随所に設けられているのである。規制というもが選択判断にブレーキをかける格好の事例だ。

☆いずれにしても御三家だって3倍あればよしとしているのに、6倍を求めているのだからすごい。しかもただ数字が多ければよいというものではないという強い望みがある。それゆえ一回目の段階で30倍越えたら、まずはフルイにかけるよという抑止効果を設定しているのがすごい。

☆それにしても、次のような規制は興味深い。合格しても行かないという選択をとらないように誘導する仕掛けがある。要項の中には、

指定された日時までに入学確約書の提出がない場合には,入学の意思がないものとして取り扱います。その場合には,速やかに志願取消届を,小学校の校長を経由して中学校長に提出してください。志願取消届の用紙(実施要項-様式15)は,千葉県教育委員会ホームページからダウンロードするか,実施要項の様式をコピーして使用してください。

☆とあるのだ。これは校長に「合格したら必ず入学してくださいよ」と言わしめる戦術である。なるほど官学名門校である。「志願取消届」を校長経由で!とは・・・。

☆もちろん、これは「公平性」の一環なのだろう。本当に行きたい子が試し受検のために、行けないのは、たしかに問題かもしれない。しかし、本当はその因果関係は証明できない。むしろ、学校当局の囲い込みの意味の方が濃いだろう。

☆いずれにしても、≪官学の系譜≫と≪私学の系譜≫のルールの枠組みの違いが明確に出ている。前者はルールは垂直的権力であり、後者はコモンセンスのシェアなのである。

☆その違いは、学校の生徒の様子からもわかる。その様子は学校のホームページで公開されている。それを見てビシッと決まっていて、気持ちが良いと思うのもよし、ちょっと堅そうだなと思うのもよい。

☆どちらを選択するかは、まったく自由だし、どちらが好きかは美学的判断の問題である。

|

« 09年首都圏中学入試[01] いよいよ今年も中学入試が本格的に始まる | トップページ | 09年首都圏中学入試[03] 埼玉中学入試始まる »

文化・芸術」カテゴリの記事