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09年首都圏中学入試[06] 埼玉エリア「理数」盛り上がる

090111 ☆本日の埼玉エリアの中学入試で、特徴的なことは、大妻嵐山の「理数アドバンス」の盛り上がりだろう。先日の星野中の「理数選抜」も同様。

☆逆に栄東の「東大クラス選抜」はやや足踏みか。しかし、「理数」にしろ「東大」にしろ、埼玉エリアの私学が知に対して貪欲であることと経営の論理が一致していることは確かであり、良し悪しは別にして、東京・神奈川エリアの私立学校を刺激することは確かである。

☆千葉エリアは、とりあえず千葉県立千葉中との決着があるので、首都圏でも少し色合いが違う。

☆開智は予想通り生徒募集は増えている。聖光も、帰国生入試という名の「エリート選抜」であり、まったくもって、したたかな戦略。このように応募者が増加し続けることによって聖光にどのような利益をもたらすのかは、火を見るより明らかである。

☆栄光は破壊的創造だが、聖光は破壊的イノベーションという微妙な差異がある。

☆さて、そういうエリート志向、理数志向、東大志向も、≪私学の系譜≫の地図上にあれば問題ないが、私立学校だからといって、必ずしも≪私学の系譜≫にあるわけではない。埼玉エリアの私立学校は、どちらかというと≪官学の系譜≫寄りになりがち。そこをどう調整するかは、首都圏の受験市場と私学市場の葛藤問題である。いずれにしても市場の原理が結果を出す。

☆聖光もカトリック学校ではあるが、修道会と学校法人は別である。経営母体の修道会が≪私学の系譜≫であったとしても、学校法人の現場の教員は必ずしもそうではない。これは法的には全く問題ない。理想と現実のダブルスタンダードでいくか、理想一本でいくか、それは学校の組織の構造上の問題である。聖光は、私学市場と受験市場のダブルスタンダードは、なんら信仰に反しないというのは同学院の伝統的な考え方だ。

☆神奈川エリアにおいて、栄光、湘南白百合、聖園、フェリス、横浜女学院、横浜雙葉、神奈川学園、武相、桐光、藤嶺藤沢などは、私学市場優位。浅野などは受験市場優位。他はダブルスタンダードか。

時代はどちらを求めているだろう。それは両市場の決着を待たざるを得ない・・・。

☆もう1つ見逃せないのは、海陽学園が着々と生徒募集を増やしていることだ。同学園の成功は、企業にとって極めて重要な鍵である。金融危機ですっかりなりをひそめたCSRだが、企業の社会的責任は、株価の評価を得ることが目標ではなく、教育とか社会的起業への貢献が本意で、株価の評価はその結果であるという再確認がされるか否かに影響するからだ。

☆海陽学園の成功は、グローバルな企業倫理のあり方に影響を与える先行事例となるだろう。灘との違いは、ここにあるはずだが・・・。

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