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09年首都圏中学入試[09] 武相の誠実な改革に注目 ①

☆埼玉エリアでは、入試が行われ、首都圏エリアでは帰国生入試が行われ、神奈川エリアでは本格的に出願が始まっている。そんな中で、武相の最終説明会(昼の部)が行われた。

☆家族全体で参加している姿がめだった。受付で「何回も参加しているので、本日配布予定の入試に出る<理科実験教室>の冊子だけいただけますか。あとはもったいないので」という律義なお父さんも見かけた。

☆この時期に説明会を開催するのは、ふだん父親が来られなかったり、家族全体で来られなかったりするから、ここで家族が一丸となって臨める構えをつくるチャンスにしてもらいたいという学校側の配慮であろう。

☆このような受験生や保護者の気持ちを察知し、共感共振するリーダーシップのことをEQの開発者ダニエル・ゴールマン及びその仲間は、“Resonant Leadership”と呼んでいる。この金融危機で心痛んでいる父親の心には、「グッときた」と響くだろう。

☆実際、インターネットで武相の評判をリサーチしている何人かの父親は、「年々評判がよくなっているように思われます。のびのび学園生活が送れるし、勉強のめんどうみがよいという書き込みが目につき始めました」と語っていると聞き及ぶ。

☆しかし、東大・早慶これだけ入れて見せます!というマニフェストをぶちあげずに、あくまで6年間の学びのプロセス、教師とのコミュニケーションのプロセスをご覧ください、必然的に生徒1人ひとりの自己実現が果たされますからという誠実な表現に、本物志向の受験生や保護者が集まることになる。

☆そんなわけだから、視聴率が急にあがるようなわけにはいかない。あくまで誠実一路なのである。しかし、これがこれからの乱世の時代、サバブできる人材を輩出するのは、間違いないだろう。

☆ところで、この誠実一路はどこから生まれてきたのだろうか?それは創設者石野瑛(いしのあきら)の精神に拠っている。創設者には、キリスト教や仏教のようなミッションスクールの場合、聖職者、宣教者、僧侶が多い。渋沢栄一のように財界人の場合もある。共立女子の場合は、教育者の仲間が協力して作っている。

☆武相はといえば、石野瑛先生は、考古学者である。つまり科学者である。フィールドワーク、実験、リサーチをベースに思考していく、客観性を大事にする姿勢が、武相の教師の言動の鑑になっているのである。これが伝統であり、同時にパラダイムチェンジのイノベーションを生み出す素養の基礎なのである。

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