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09年首都圏中学入試[11] 今年は334の公立中高一貫校が適性検査

読売新聞(2009年12月12日)によると、

今年4月に中高一貫校として開校する県立の宇土中(宇土市)と八代中(八代市)の入学者選抜試験が11日、両校で行われた。募集定員各80人に対し、宇土中は243人が受験し、倍率は3・04倍、八代中は317人で3・96倍だった。・・・・・・選抜試験は、適性検査(50分)、作文(40分)、面接が行われた。・・・・・・ 宇土中を受験した熊本市内の男子は「自然が好きなので、周りに自然がたくさんある宇土中に入りたいと思った。適性検査が難しかった」、父親は「高校受験がないことで6年間のびのびと勉強できると思い、受験を勧めました」と話していた。

☆ひところに比べ、公立中高一貫校の話題は取り上げられないが、今年、中高一貫校は334校そろったことになる。全国500校目指して、99年から設置されてきたが、10年であっという間だ。新しい学習指導要領が実施されるころには、500校に接近するだろう。

☆全国に私立中高一貫校(法律上ではなく実質)は700以上はあるだろうが、2011年には公立と私立が拮抗する状態になるわけだ。

☆公立中高一貫校は当初は、環境だ、国際理解教育だ、科学だ、芸術だと進学重点は目指さないようなことを言っていたが、最近では堂々と、国公立大学のみを目指しますなどということをしゃーしゃーと言い放つところもでてきている。

☆まあ、しかしそれは本音トーク。≪官学の系譜≫であることを標榜してきたわけだ。さて、≪私学の系譜≫の私立中高一貫校は、今後どのようにしていくのか。

☆まずは東京大学は今年公立学校の合格者が多くなるかもしれない。6年前に公立中高一貫校が100校超えたのだから、結果がどうなるかまずはチェックしなくては。そして3年後はどうなるか。3年前に中高一貫校は200校を超えているからだ。

☆金融危機による生徒募集の停滞・助成金カットのリスクと公立中高一貫校の数の充実による進学実績葛藤のリスク。今年はともかく今後の私立中高一貫校はフンバリどころだ。しかし、もっとも大事なことは≪私学の系譜≫の精神の持続可能性だろう。≪私学の系譜≫の精神の拠点「戦後教育基本法」は、すでに2006年改正された。

☆偏差値の高い私立中高一貫校は公立中高一貫校と進学実績で対抗せざるを得ない軛がある。どうやらクオリティスクールが、大きな舵取り、チェンジのリーダーシップを発揮するしかない時代がやってきたのではないだろうか。拙著「名門中学の作り方」(学研新書)も少しは参考になるやもしれない。

*それから、「できる子は10歳までに作られる 冬号(季刊)」から、「中学受験入門」を連載し始める。岡部憲治氏と共著。首都圏私学のクオリティスコア(2.8以上のクオリティスクールの全リスト)と偏差値レンジ、GSIスコア(受験の時に必要な世界標準知のレベル)の一覧表も併載。クオリティスクールのケースとして、聖学院、白梅学園清修、かえつ有明を紹介している。

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