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09年首都圏中学入試[17] 入試直前の受験生・親・教師の気持ち ②

☆今月11日に、中村中で最終回の直感入試体験・説明会が行われた。参加者は、700名を越える過去最多の人数になったようだ。

☆その時の様子は、中村日記に掲載されているので、ご覧いただきたい。不安を抱いている受験生も、保護者も中村中の教師の心優しいエールに、勇気をもらえると思う。

☆それにしてもこの時期は、やはり受験生や保護者は不安である。これは当然だ。だが、その不安をコントロールしながら臨まなければならないのも現実である。

☆その現実を乗り越える方法は、身体のコンディションを整えることではあるが、それより何より重要なのは、努力で確実に得点できる知識を磨きあげておくこと。今さら大量の知識を覚えようなどと焦らずに、過去問から出題される知識や考え方はだいたい予想できるので、その範囲を確実にしておくことである。

☆焦って中途半端な大量の知識を頭に詰め込もうとするより、基礎基本を自在に使えるようにしておくことの方が合格力につながるし、実は今後の人生にも役立つ。これをやらずにいかに身体のコンディションを調整しても、不安という精神は、結局身体に影響を与える。心配なら勉強すべきだと思う。

☆さて、中村の梅沢教頭からメールをいただいた。一部ご紹介しよう。

今年説明会で訴えてきた「中学受験はゴールじゃない」「合格したときの喜びに差を付けてはいけない」「親子二人三脚の今こそが一生物の宝物」「過去は変えられないが未来は変えられる」そして・・・受験必勝法「ぬいだくつをそろえろ!」は多くの方にご支持いただきました。

☆塾の指導よりも微に入り細に入り受験生と保護者の心のケアをしている。それでいてタフな精神性を養うメッセージ。不安が近づけば近づくほど、心の支えになる説明会だ。参加者が増えるはずだ。

☆しかし、こういう舞台のパフォーマンスの裏では、実は涙ぐましい努力がなされている。説明会では保護者からアンケートの質問が山ほど寄せられる。その一つひとつに丁寧に返事を送り、エールを送っている。その教師からのメッセージに多くの保護者が感動し勇気づけられ、感謝の気持ちを返信してこられるそうである。梅沢教頭はこう語る。

私たちは親にはなれません。しかし、どこまでその立場に立つ想像力があるかということは重要です。皆様が安定した心で受験に臨まれることを祈っています。

☆優れた教師は、他者の気持ちと共感できるし、豊かな受容力を発揮できるものなのである。

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