« 09年首都圏中学入試[26] 受験市場から私学市場へ | トップページ | 09年首都圏中学入試[28] オバマ・ビジョンは≪私学の系譜≫ »

09年首都圏中学入試[27] 東京エリア 初日出願

☆本日20日、東京エリアの中学入試の出願が始まった。おそらくまだ5分の2の出願状況だろうし、郵送で出願の学校等は、当面集計中になるため、全貌は見えていない。

☆しかし、不安視されている金融危機の影響は、中学入試ではまだそれほど出ていないと予想される。もちろん影響がないとは言わないが、微減でとどまると思う。

☆子どもの学費は最後の防波堤だからだ。

☆たしかに倒産件数の急増は10年前の危機を越えるもののようだが、だからといって、10年前と比べても大幅に減ずるとはならないだろう。本格的な影響は来春だろう。

☆ただ、この危機意識は重要である。生徒募集の仕方も、倍率をあげればよいというものではなく、定員を満たせば、あとは入学後の教育力で生徒たちは成長するという誠の道にシフトしていく可能性がでてくるからだ。倍率をあげなければならないというのは受験市場的な発想で、はたしてできるだけ高偏差値の生徒を入学させねばというのは、本当だろうか。

☆筑駒では、入学時の成績と卒業時の成績の相関はないという結論をだしているはずだ。それは筑駒という学内でのできごとなのだろうか。中学受験生全体に当てはまることではないだろうか。重要なのは6年間の教育力のみなのだ。

☆初日出願の段階で、好調な学校は、予想通り、御三家をはじめとする受験市場でも私学市場でも評価の高い学校であるが、どちらかというと私学市場でがんばっている学校も肩を並べ始めた。男子校ならば聖学院、女子校ならば女子聖学院、恵泉、玉川聖学院が好調なのは新しい動向の兆しではないだろうか。

☆特に香蘭女学校は、600人以上の生徒が応募し、昨年と比べて90人以上増えている。同校は完璧な私学市場型募集を実施している。量より質といわれながら、実質的には大量生産・大量消費・大量移動のバブルがまたもハジケタのが今回の金融危機。しかも世界同時的。質を重視する私学市場の動きが、今度こそ本格的になることを望む。

|

« 09年首都圏中学入試[26] 受験市場から私学市場へ | トップページ | 09年首都圏中学入試[28] オバマ・ビジョンは≪私学の系譜≫ »

文化・芸術」カテゴリの記事