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09年首都圏中学入試[33] 武相と聖ドミニコ学園の先見性

☆武相も聖ドミニコ学園も、共通点がある。それは、中学3年間は1クラスが25人程度のシステムを作り上げているということである。

☆中学3年間は、知と感情の両方が大きな成長の前に煮えたぎり、そのエネルギーはケイオスさながらで、爆発する時期。この思春期の時代に、知のルールを教え込み、感情のルールを押し付けていたのでは、教育はうまくいかない。

☆だから生徒1人ひとりの知の最近接領域、感情のインタースペースを共有し、それぞれの流儀で問いを世に投じられる人間的かかわり合いを築く豊かな体験を積む必要があるのだ。

☆他校でも、そのことを十分に認識しているので、習熟度クラスや分割授業が行われている。それだけに、常時1クラス少人数制のシステムを維持している武相と聖ドミニコ学園の教育は得がたいものなのだ。

☆欧米のリベラルアーツをベースにしたエクセレントスクールは、少人数制教育を実施するのは必須である。そのことからしても両校のシステムはすごいチャレンジなのだ。そしてうまくいっているのだから、もっと注目してよい。

☆ 「福岡市教委 中1 35人学級に 新年度から 教育環境変化に配慮(1月23日7時8分配信 西日本新聞)」によると、

福岡市教委は22日、生徒にきめ細かく対応し、中学進学後の環境変化に付いていけず不登校などになる「中1ギャップ」の解消につなげようと、2009年度から中学1年に「35人学級」を導入する方針を明らかにした。・・・・・・・市教委は「中1ギャップ」の予防には、生徒1人1人に教師をより時間をかけ向き合わせる必要があると判断。40人以下学級だった中学1年を35人以下とする方針を固めた。

☆今さらながら少人数制教育の重要性を認識したということだろう。それでも35人学級だ。しかも不登校という問題が起きた時に対症療法的に行っているだけの感じがする。

☆武相と聖ドミニコ学園は、生徒1人ひとりの成長を大切にするところからシステムを組み立てている。コンセプトやビジョンがまるで違う。しかし、ここで大事なことは、欧米のエクセレントスクールも日本の公立学校も、少人数制教育が生徒1人ひとりの多様で多次元な課題に応えるには、最適なシステムであると考えているということである。

☆両校の少人数制教育をもっと評価してもよいのではないだろか。

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