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私立学校研究 (c) ホンマ ハヤト: 09年首都圏中学入試[42] 共立女子出願状況から見えること

共立女子の渡辺教頭は、「学際知(横断知)とコミュニケーションベースの共立知」を形成する教務力に尽力している私学人であるが、一方で生徒獲得戦略参謀でもある。教育の論理と経営の倫理の両方の戦略を練り・実行できる数少ない私学人で、他校の先生からの相談にも快くのっている。

☆私もときどき教えを請うている。そろそろ出願の傾向が見えてくるころなので、今年はどうなるのかヒアリングさせていただいた。

☆すると、緻密でたいへんよく整理されているデータで解析してくださった。共立女子の状況は、偏差値50から60のレンジの学校の動向とシンクロしているはずだから、大勢が見えるのである。

☆三大模試の結果をよくリサーチし、シンプルにまとめられていた。今年はその読み通りの出願傾向になっているようだ。

☆予想では、A日程の昨対比は103%、Bは70.3%、Cは129%である。実際の出願状況は1月28日現在で、Aは102%、Bは76%、Cは87%である。

☆A、B日程はすでに締め切っているが、予想と実情がほぼぴたり適合している。Cは2月3日に出願のチャンスが設けられている。つまり、現状87%であるが、あと42%ははね上がる可能性があるということだ。この数は327人分に相当する。

☆つまり、2月4日以降、サンデーショックの大波乱が起きているという予想が裏付けられている。サンデーショックとは、340人分の受験生数のバブルが2月3日以降にはじけるということを意味している。今のところ共立女子もこのほぼ340人に相当する数が急に増えることを予想している。もちろん、この場合、共立女子はサンデーハッピーになってしまうが・・・。

☆しかし、それだけではない。共立女子はこの340人のバブルを予想して、A日程では、当然例年より多めに合格者を出すわけだ。何せA日程受験生のレベルがいつもより、当然多くなるわけだ。その分を考慮してどのくらい合格者を出すかが決まる。偏差値50から60のレンジの学校はみなそうするだろうから、偏差値が50未満のレンジの学校は、大打撃を受けることになる。

☆この波乱で、一番苦しむのは受験生。偏差値ではなく、本当に6年間楽しみながら個性を伸ばし学力もつけられる自分に合った学校を早めに決めてほしいものである。

☆昨年の春、共立女子の卒業生の中に、早稲田大学と共立女子大学の両方を合格し、進学先を共立女子に決めた生徒がいる。大学の偏差値やブランドではなく、自分の研究したい道で選ぶという意志決定が本来の姿かもしれない。

☆そうそう、大事なことをもう1つ。今年共立女子の定員は360名から320名に変更になった。みかけの応募者数全体は、昨年より減少するかもしれないが、昨年と比べると、その実質倍率は変わらないか、それ以上の可能性もある。去年よりやさしいとは思わないように。もっとも、受験生は、そうは思ってはいないだろうが、念のため確認しておく。

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