09年首都圏中学入試[58] 生徒が集まる構成要素①
☆今年の首都圏中学受験も少しずつ全貌が見えてきた。応募者全体の件数は徐々に昨年に追いついてきているが、個別に見ると、苦しい雰囲気の学校も多い。そいう中で、突出した応募者増の学校もある。
☆たとえば、神奈川エリアの男子校横浜中だ。特別なプログラムの変更はない。だから教育のクオリティとしては、良質であることに変わりないが、それが激増の大きな要因ではないだろう。
☆では何が応募増につながったのか。それを考えるために、10の要因を図式化してみた。この図の中で昨年と今年とで横浜中にとってどこに大きな変化があったのか思いめぐらしてみるとよい。
☆1つは、「心の支えとしての私学の精神」と「活躍する私学人のフォロー」のカップリングができたことだ。具体的には松坂投手と上地雄輔さんの対談が横浜中の精神を映し出していたし、それをメディアが追跡したということ。
☆もう1つは、日能研の教室展開が横須賀にも拡大したことだ。数年前から展開しているが、横須賀学院とともに横浜中も、教育の質を広げる拠点として活用できたのだと思う。それは日能研から横浜中に合格した現段階での生徒の数を見れば推測できる。まずは受験しなければ合格者はでない。
☆46名の合格者の数があるということは、日能研からかなり受験したということだろう。つまり受験市場の活用ができたということも、生徒募集戦略の成功の要因の1つということだろう。
☆A領域の戦略とB領域とC領域をOGの活躍でカップリングできたということが、生徒が集まる大きな要因だったのではないだろうか。
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