09年首都圏中学入試[61] 共立女子C日程応募者数増加が意味すること
☆本日4日、共立女子のC日程入試が行われる。最終応募は昨日締め切られた。57名が応募し、844名の応募者が集まったことになる。昨対比は107.2%。
☆「09年首都圏中学入試[42] 共立女子出願状況から見えること」では、129%と予想していたが、さすがにそうはいかなかった。
☆しかし、これはあくまで、名目の応募者数で、実際の入試では、これ以上の激戦になる可能性がある。
☆つまり東京エリアの入試4日めになると、多くの受験生は合格が決まっている。だから、名目倍率や応募者数に比べ、実際は、がくんと減っているはずだ。しかし、共立女子の場合、844名のうち、その50%は、受験するはずだ。C日程の定員は50名。昨年同様だとしたら、合格発表は70名前後だから、実質倍率は6.2倍ぐらいか。昨年の実質倍率は5.5倍だから、実際には昨年より難しくなるかもしれない。
☆サンデーショックのリスク回避のために、2月1日の合格発表のときに、どこの女子校も昨年より多めに合格者を発表している。だから、4日目以降の合格発表は、募集定員を超えないようにセイブされるはずだから、昨年よりやや少なめになる可能性がある。受験生にとっては厳しい状況になる。
☆ただでさえ、メンタル的に相当疲弊しているはずだから、本人の苦しさは他と比べようもない。身体を暖かくして、優しく励ましてほしいが、こういうときは塾の先生が頼りになる。遠慮せず電話をしてみてはどうだろう。
☆この時期の日能研の職員は、おそらく最も頼りがいがある。ふだんから一人ひとり学校情報のネットワークをもっているから、こういうときに互いに情報交換し補完し合える。しかもメールから携帯まで、情報インフラはなんでも駆使できる環境にあるから、必ず生徒にとって居場所のある学校をマッチングできる。情報の日能研の強みは、この時期のメンタルケアとマッチングの実務力にある。受験市場と私学市場の両領域を行き交うことができる稀有な塾の腕の見せ所なのだ。
☆ともあれ、共立女子のC日程の直前の応募者増は、そのような女子校全体の動向を映し出している。共立女子は、教育の質、経営の倫理の両義において私学のロールモデルなのである。
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