« 09年首都圏中学入試[76] 学校選択においてリクルートとベネッセの情報が有益 | トップページ | 09年首都圏中学入試[78] 桜蔭の国語 なんて哲学的な »

09年首都圏中学入試[77] 武相のロマン

☆武相という男子私立中高一貫校は、とにかく気になる学校だ。友人と脳の話をしているうちに、茂木健一郎さんの話になり、そういえば、しばらく茂木健一郎さんのブログを見ていなかったと思い、開いてみた。

☆するとNHKの茂木さんの番組で考古学者・人類学者である杉山三郎氏が紹介されている記事があった。考古学的知を持っていると、目の前のモノに、どんどん語りかけられる。そこには時代を超えて、人間の生活が広がる。当時の自然が広がる。当時の人間の考え方やものの見方が広がる。壮大なロマンに魅せられる。

☆武相を訪れるとわかるけれど、随所に創設者石野瑛の精神が浸透している。氏は考古学者だった。考古学的視点とは、自然と社会と精神の関係を時を超えて解き明かしていく知である。

☆文化とは多様性である。考古学的知は、この多様性を大切にする。だから武相は、多様性を否定する偏差値や大学進学実績的モノサシで学校選択の仕掛けをしようとしない。まったく時代を超える精神を大事にしている。これは男子校の本来の特徴だ。愛とロマンがベースなのが男子校・・・と言ったら叱られるかもしれないが・・・。

☆武相のスポーツは本格的だ。ボクシング、軟式テニス、野球、サッカー、水泳、バスケット、バレーボール、剣道、柔道、弓道・・・。

☆まさに文化の多様性。それぞれの施設とそこでトレーニングしている生徒たちを見たり、話しかけられたりしながら感じるのは、スポーツは文化であるという実感である。

☆文化は、自然と社会と精神が織り込まれている融合態である。文化を創るには、その3つの糸を織り込む方法を知らねばならないが、その方法は、それぞれの文化によって違うし、同時に伝統でもある。

☆武相のそれぞれのスポーツでは、その文化を創る方法を学ぶためにあるのではないかと思う。もちろん、建学の精神の直系である考古学や鉄研などの文化的な活動は言うまでもない。

☆スポーツで自然をどうやって知るのか?スポーツで社会をどうやって知るのか?スポーツで精神をどうやって知るのか?難しそうだけれど、欧米の名門私学では、これは当たり前の教養で、遠くギリシア哲学にまでさかのぼる学。つまりリベラルアーツというわけだ。

☆武相を訪れたら、偏差値や大学合格実績というフィルター以外に、リベラルアーツという視点で観てはいかがだろうか。

|

« 09年首都圏中学入試[76] 学校選択においてリクルートとベネッセの情報が有益 | トップページ | 09年首都圏中学入試[78] 桜蔭の国語 なんて哲学的な »

文化・芸術」カテゴリの記事