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09年首都圏中学入試[80] 魅力尽きぬ「かえつ有明 」

☆今年のかえつ有明の中学入試の募集戦略は成功のうちに終わった。実によく受験の準備をしてきた生徒がはいってきたという。これでまた来春は難化する。

☆よき募集戦略というのは、単純に経営の論理だけではない。経営の倫理が働く。その倫理とは、あくなき質の向上なのだ。誤解されては困るが、偏差値の高い生徒が入ってくるから質があがるということを言っているのではない。

☆どのような生徒がはいってくるかで、質の高い教育を行っている学校なら、その生徒たちの心身の状態に合わせてプログラムを調整する。すでにつくったプログラムを変えずに、押しつけるようなことはしないものだ。

☆だから、どういう生徒を募集するかということは大事なことなのだ。純真に立ち向かえる生徒、学びに喜びを感じられる生徒を獲得すれば、その学校のプログラムは良い方向に変わる。すると教育の質はアップする。そしてこれが経営の倫理なのだ。

☆このような意味の募集戦略の成功によって、今年4月以降のかえつ有明のプログラムはおそらく変わるだろう。もちろん理念や学びの基本は変わらないのは言うまでもない。

☆さてどのように変わるのだろうか?帰国生も多くなっていると聞き及ぶ。4月になればわかることだが、かえつ有明の将来のブレインともいうべき若い先生方の話を聞いていると、語る「言葉」というか「表現」が違う。OECD/PISAの「クライテリア」の話を正しくキャッチしてもいる。

☆「インターディスプリナリ」な話も、アメリカのプレップスクールのケースと比較しながら理解している。生徒にだけ知的好奇心や探究心を求めるのではなく、教師自らも知的好奇心に満ち、探究心旺盛なのだ。

☆それになんといっても、道徳的配慮によってマスクをかけることが教育なのではないという強い意志には感動した。大事なのはリスク隠ぺいではなく、リスクをどうマネジメントするか、自分にとって自信がもてる選択判断ができるかということなのだということなのだろう。きわどいテキストを排除せず、それをどのようにプログラムに織り込むか。もっとも創意工夫のいる、スリリングな営み。教師の腕の見せどころだ。

☆汲めども尽きぬ魅力が「かえつ有明」にはある。

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