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09年首都圏中学入試[94] 国公立大学入試の2次試験始まる

☆来年の中学入試の動向を左右する国公立大入試の2次試験(前期日程)が、本日25日から、全国で一斉に始まった。各新聞によると、不況の影響により今年は国公立大人気が高まるとみられていたようだが、前期日程の志願者数は6年連続で減少して24万9861人、志願倍率は昨年より0・1ポイント低い3・2倍となったそうだ。

☆今年の不況の影響は、今のところ中学入試や大学入試にはそれほど影響していないということか。どういうことだろう。

☆それは純金融資産3000万円以上有している世帯は、全世帯数のおよそ20%。80%はマス層で、不況の直撃を受けているのはこのマス層だろう。しかし、この80%のうち40%が大打撃を受けているとは到底考えられない。

☆中学入試の受験生の家庭層(世帯年収で計算しなければならないが)は、アッパーマス以上が80%だから、やはり影響はまだまだ。だから、中学入試で生徒募集がうまくいかなかったとか、国公立大学の志願者が減ったというのは、今年に限り、それぞれ不況以外に原因があると考えた方がよい。

☆もちろん、来年以降は不況の影響が深刻になるはずだ。準富裕層以上は問題ないだろうが、アッパーマス層がきつくなるだろうから、中学入試や大学入試にやはり負の影響を与えるはず。

☆生徒獲得戦略として、中学入試の場合なら、複数回数が増えるだろう。大学入試の場合なら、受験会場の拡大分散が定着するだろう。つまり時間を増やすあるいは場所を増やすという初歩的だが基本的なマーケティング戦略にでるだろう。

☆そのうえで、教育の質と実績の相関が強いところということになろう。トータルな意味でキャリア教育の充実しているところというわけだ。質と対症療法というイノベーションの並行進化が満開となるだろう。

☆目先のことだけ考えるのではなくビジョンを持とうではやっていけない。かといって、ビジョンなんてどうでもよい、まずは目先のことだでも市場から嫌われる。

☆目先のことに対応しながら、同時に普遍的な精神がそこから育っていくというキャリア教育でなければ市場は反応しないだろう。

☆グローバリゼーションは脱出する場所がなくなるということでもある。逃げ場がないのである。市場に従属して生きていくことも、今では難しい。修繕・修正・改革を手を取り合ってやていくしかない。しかし、みんな一緒だとそれもまただめだ。個性がなければ。なんとも生きにくいよのなかだ。

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