伸びる学校[002] 鴎友・桜美林・聖学院①
☆鴎友学園女子の校長清水先生、聖学院の校務部長平方先生から、ヴォーリズや近江兄弟社学園のことをよくお聞きする。清水校長からはどっさり資料を頂いたし、平方先生からは一粒社ヴォーリズ事務所の建築家までご紹介していただいたほどだ。
☆にもかかわらず、今までヴォーリズの第二の故郷近江八幡市を訪れたことがなかった。近江八幡について、知らない人はあまりいないかもしれない。東京でもたねやのバームクーヘンは有名だろう。たねやの本店は近江八幡。創設者はヴォーリズの思想にたいへん影響を受けた。そのことは知っていた。
☆それにもかかわらず、訪れたことがなかった。西南学院の先生方は、新校舎建築構想のとき(といってももう10年ぐらい前のことだが)、聖学院の新校舎が一粒社ヴォーリズ事務所によるデザインだと知り、見学および調査に訪れた。
☆最終的に、やはり、設計は、一粒社ヴォーリズ事務所に依頼したと聞き及ぶ。そこから玉川聖学院やフェリスも、新校舎にあたって、設計は同事務所に依頼した。ヴォーリズの精神は、今も建築や医療、そして教育と浸透している。しかもその精神は、今も鴎友学園女子や桜美林、聖学院とも共振し続けている。
☆それも知っていながら、でもやっぱり近江八幡を訪れていなかった。しかし、近江兄弟社学園の先生方が、つい先日鴎友学園女子を訪れ、清水校長も改めてヴォーリズとその妻一柳満喜子の偉大さに触れたとお教えいただいた。そうしたら4月4日から汐留ミュージアムで、ヴォーリズの展覧会があるというニュースが舞い込んできたではないか。
☆世の中が、白洲次郎ばかりではなく、ヴォーリズまで注目しようというのは何だろう。両者は、二人のシゲル(吉田茂と南原茂)の門下生という集団から離れた巨衛星である。そういえば吉田邸が焼失したという。そのこと自体は残念だが、「二人のシゲル」人脈がザワザワしているのは確かだ。
☆そこでやっと近江八幡にやってきた。しかし、今まで訪れなかったせいか、ヴォーリズ・ミュージアムには入ることができなかった。予約制だし、しかも、すでにNHKの取材陣がはいっているらしく、滞在中に訪れることはかなわなかった。
☆外観だけ写真に収め、ヴォーリズ記念館を後に、近江八幡の閑静な通りを歩いていると、ミュージアムにだけ行って、それでヴォーリズの精神をわかったと思うなよと、誰かが囁いた。近江八幡には多くのヴォーリズの仲間たちが眠り、その子どもたちが今もいる。
☆そこをまずは見てから出直してこいということかと思いホテルにもどりバスルームに入ると、そこにでシェービングクリームが迎え入れてくれた。ようこそ近江八幡へと。缶を手に取ると、その製造販売元は株式会社近江兄弟社だった。もちろん、メンタームは入っている。
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