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09東大合格発表の季節[02]

☆開成の今年の東大前期合格者は129名。その内現役は79名。これはいくらなんでもいつよりは少なすぎるけれども、いつもより浪人生が50名ほど多くなるということ。浪人しないで早稲田や慶応に進学するなどということでもない限り、来春はまた元に戻るという話は前回した。

☆今回少なくなるなとふとよぎったのは、中央大学の合格人数の多さを見たとき。たしか50名を超えていた。なぜだろう?いつもは20名くらいだし、多くても30名。ほとんどが法学部の合格者だろうけれど、今さら開成から中央受験はないなぁ、ナゼ?と思っていたら、もともと現役生の準備が不完全だったということだったのかもしれない。

☆それにしても、重要なことは東大合格という点を取り除いたら、開成に何が残るかだ。もちろん膨大な人数のOBが各界で活躍していて、その人脈たるや想像をこえる潤沢さを誇っている。それは残る。しかし、それだけだと、いつしか昔は名門だったのだがということになりかねない。まさに中央大学の運命だ。司法試験や公認会計士の合格者の数を除くと何が残るのかと問い返したとき、実は・・・。そこで改革を進め始めたというわけだろう。

☆聖光学院の工藤校長も、自ら大学実績を取り除いたら何が残るのかと問い返し、リベラルアーツと宗教教育のクオリティも維持してきた。だから東大の合格実績も安定している。今年も前期だけで46名合格していて、昨年よりも多い。もっとも学内では、50名の壁をなんとか越えたい、そのためにはどうするかと議論されていることと思うが・・・。

☆はたして開成はそういう特徴が残るだろうか?宗教教育はまずないのは当たり前だ。するとリベラルアーツか?今のところは、教師1人ひとりの教養と研究活動に依存している。教師の個性と優秀さに任せるというのは、開成の伝統的な民主的な教育運営である。

☆それもまた学びの方法が多元的というか多次元というか得がたい1つの伝統であろう。ほかの学校ではなかなかそうはいかない。麻布もある意味そうではあるけれど、「論集」とか「麻布文庫」とか「新教養講座」とか、組織的な動きではないが、システマチックな取り組みを行っている。だから、東大の合格者の数も飛躍的には増大しないけれど、激減するということもない。自然体のシステムがそれを担保していると思う。

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