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09年首都圏中学入試[106] 私学の選ぶ大学から見えること

09 ☆3月15日号のサンデー毎日は、今年の中学入試と大学入試(判明分)の結果基礎データが掲載されている。次号は東大・京大の結果が掲載されるので、それを見ないと全貌は見えないが、現段階で、今までにはない大学の質の見方を考えてみた。

☆同誌は、各大学の合格上位校を公表している。中には上位7校というところもあるが、だいたいどの学校も上位10校ぐらいは公表されている。そこで、その上位校の私立・公立別の割合を出し、さらに私立については、エクセレントスクール、クオリティスクール、エリートスクール、トラディショナルスクールに分けて割合を出してみた。

≪学校選択指標≫クオリティスコア×偏差値×大学実績[08共学]
≪学校選択指標≫クオリティスコア×偏差値×大学実績[08女子]
≪学校選択指標≫クオリティスコア×偏差値×大学実績[08男子]

☆分析対象の私立大学は、その上位校に多くの私立学校が入っているという条件を満たしているところにした。早稲田大と慶応義塾大、青山学院大はまだ公表されていないので、出た段階で追加しようと思っている。

☆この表を見て改めて感じることは、大学合格実績といえば、すぐに東大・京大・早慶・上智・東京理科大・G-MARCH・日東駒専だとなるが、どうやら私立学校御用達の大学は他にもちゃんとあるということである。

☆表は、エクセレントスクールとクオリティスクールを足した割合の多い順にならんでいるが、

聖心女子大
日本医科大
白百合女子大
上智大
日本女子大
清泉女子大
国際基督教大
津田塾大
共立女子大
東京女子大
大妻女子大

☆これらの大学は、エクセレントスクールとクオリティスクール両方の割合が40%以上になっている。特に聖心女子大の場合は100%エクセレントスクールが合格上位を占めている。MARCHを中心とする大学は、私立公立問わず広く門戸が開かれているというか、大衆化しているのだろうが(立教などがMARCHの中でも雰囲気が違うのはエクセレントスクールの割合が多いからだろう)、上記の大学は、エスタブリッシュなクオリティがあるということだろう。

☆このような学校が、たんにお嬢様学校で終わらずに、社会をチェンジする人材を輩出できるようになると、≪私学の系譜≫が再生するし、私立中高一貫校や大学の選択、つまりキャリアデザインが、偏差値や実績だけを基準にするのではなく、生きる価値を基準にして、決定されていくことになるだろう。

☆そしてまたMARCHクラスの大学は、学生獲得戦略ばかりにではなく、大衆化路線にどのように対応するのか、明快にビジョンをつくり、現実化していかねばならない時代に入っているのも確かである。

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