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09年首都圏中学入試[109]武相は、ソフトパワー「求道力」を基盤とする学校

☆日本という国は、クリエイティブな人材がたくさんいるのに、彼らは実は意外と注目を浴びていない。明治以来、軍事力、経済力、人口量、資源の争奪力が、ものを言う国である。だから軍人(もっとも平和憲法下では前面にでてきようがないが)、政財界人、官僚などハードパワーを牛耳る人材が常に衆目を集めてきた。

☆欧米は、その取り扱い方は、英米と欧州大陸とは大きな違いがあるものの、文化コンテンツ産業を大切にする。その筆頭にあるのが実は映画だ。戦後から今日にかけてかなり衰退してきているが、アカデミー賞やカンヌ国際映画祭など国際映画祭は、ついこの間も「おくりびと」で大きな話題になった。国際イベントをド派手にやるということは、それだけ利益が大きいということだ。

☆日本には、世界の黒澤のようなクリエイティブな人材がいるが、ソフトパワーとしてまだまだ経済にならない。だから、ゲームだとかアニメだとか、グローバルな世界ではソフトパワーなのに、国内ではどこか軽視されている。学尊民卑というかやはりハードパワー重視なのだ。

☆宗教力なんていうソフトパワーもあるが、日本ではどうも軽視されている。世界遺産のそのほとんどが宗教に関する遺産ではないだろうか。教育で宗教をソフトパワーとして認めているところは私立学校である。全く不思議であるが、宗教的見識がないとグローバルな視野は養われない。これなしで、マトリックスやハリーポッタ、ロード・オブ・ザ・リング、ラスト・サムライ、スター・ウォーズなどを映画で見ても実際のところはわからないのである。

☆しかし、大事なことは宗教そのものではない。道ということなのだ。道を求める力こそソフトパワーである。ところが、柔道や空手、剣道、弓道、茶道などは、どうもハードパワーのようなイメージが強いのではないだろうか。

☆芸術であれ、学問であれ、宗教であれ、スポーツであれ、求道力はソフトパワーなのである。「クールジャパン」が世界を制すと言うのは、小学館「世界『文化力戦争』大図解」というムックである。本書を読んで、この「求道力」を育成している学校こそ武相だと思った。

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