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09年首都圏中学入試[110] 今年のサンデーショックの時代精神⑪

☆今年は帰国生入試に力を入れるようになった学校が多くなったと思う。一つは国公立の中高一貫校で、国際中等教育を前面に出す学校が出現した影響も強い。

☆もう一つは、渋谷教育渋谷、頌栄、洗足学園、攻玉社のように帰国生を一クラス分以上受け入れている学校で、顕著であるが、帰国生の大学進学実績が良いという点。

☆しかし、何よりも異文化交流を日々できる環境があるということが重要であろう。これはきれいごとなどではなく、実際に帰国生が多いと、帰国生どうしで英語で話し合うシーンに遭遇できるし、社会科の授業では、文化的背景や文脈の違いが、社会の仕組みや文化の違いの理解を深めることも多い。そしてコミュニケーション。フラットな雰囲気が、男子校などにおいては、教師が戸惑う場面もあるが、それを受け入れる寛容な雰囲気が学内を柔らかくする。

☆だから多くの帰国生を受け入れている学校の教育の質は、それだけでかなりよいと推察できるのである。

☆また、帰国生を受け入れる学校の多くは、海外研修や留学のシステムを作っている。その中で、イギリスやアメリカの現地の私立学校とジョイントしてプログラムを作っている学校やオーストラリアの研修プログラムを作っている学校の教育の質は高いと推察することができる。

☆イギリスやアメリカの場合は、場所は現地校でもその授業プログラムは、まったく別ものであるというケースが多い。これはこれで学校のプログラムとしては質が高いのもたくさんあり、問題ないのだが、現地の私立学校の授業や活動をともにできるプログラムをつくりあげている学校は、その教育そのものの質が高い可能性がある。

☆というのも、現地校はクオリティ・エデュケーションを保証するシステムがあり、交流するには、このシステムを理解しなければならないし、そのシステムに見合わないと交流の信頼関係が成り立たない。だから現地校だけではなく、日本側の私立学校の教育の質もさりげなく評価されていると考えてよい。

☆では、なぜオーストラリアの研修は、必ずしも現地校と直接やりとりしなくてもそれが保証されているのか。それはオーストラリア政府自身によって、留学や研修に関してクオリティ・エデュケーションを保証する法整備が作り上げられているから、教育のクオリティを大切にする文化が根付いているのである。

☆このように、帰国生や海外留学・研修は、学校そのものの教育の質を象徴するプログラムになる時代がやってきたのである。

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