伸びる学校[020] 栄光学園の普遍と変質
☆29日パシフィコ横浜で、神奈川県私立中学相談会が開催された。多くの参加者が押し寄せていたので、先生方と話をする時間はそうなかった。しかしかえって瞬間的に投げかけられる言葉には真理があるものである。
☆今、ここで、最重要なメッセージを投じていただけるのだ。栄光の場合もそうだった。
☆春、新しく金子好光先生が校長に就任した。いつも栄光の校長は神父だったが、金子先生は長年栄光の教師を務め、栄光の生徒獲得戦略のリーダーシップをとってきた。
☆栄光学園の伝統であるカトリックの普遍的精神をずっと守ってきたのである。しかし、金子先生が生徒獲得戦略のリーダーであったということは、神父とは違う手法で精神を持続可能にしてきたのである。
☆もちろん、その手法は前面にでてくることは、今まではなかったわけだが、今回校長に就任したということは、金子流儀の普遍的精神を持続可能にする何かが起こるということだろう。
☆「入試問題の作成の組織づくり」、「カリキュラムの改革」、「開成、麻布、筑駒、慶応普通部、駒場東邦との情報戦」、「受験市場との程よい距離の維持」、「校舎のリフォーム」、「生徒の作文から見える認知構造の把握」、「保護者の価値観の転換」・・・金子校長が、取り組んできた緻密な教育実践の量は膨大だ。
☆なぜその取り組みのリーダーは、金子先生だったのだろう。それは金子先生が神父でなかったからだろう。聖書の言説で現実の世界を語っていたら、現代社会では、実践のフィールドでは、何も動かない。聖書の精神を、実際的な言説に翻訳しなければならなかったのだと思う。
☆オバマ大統領ではないが、言葉は現実を動かす真理がなければならない。金子先生の言葉は、聖書と現実を結びつけてきた。その言葉には現実を動かす力がある。現実が動くと質感は変わる。
☆カトリック精神を金子流儀の言葉で語っとき、現実の動きにも変質が生まれる。それはいったい何か?今から楽しみである。
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