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2009年4月

伸びる学校[025] 武相 ハートは何より大切なんだ

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☆昨日開催された神奈川私立中学相談会で、武相は最もピュアで得難い学園生活を表現した。大人になると忘却してしまう想像力やはにかみながらも思い切って楽しむ青春時代。しかし、そのハートが何より大切なんだ!と。

☆図書部とビジネス部の部員は、先生方と低学年の子どもたちも巻き込んで、「横浜開港150周年ウルトラクイズ」を企画・演出した。

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伸びる学校[024] 桐光学園 創造的破壊のステージへ

☆昨日(29日)開催された神奈川私立中学相談会桐光学園のブースの盛り上がりもすごかった。いわゆる学校学校していない。

☆受験知以上の知を備えている教師で混み合っているという雰囲気なのだ。

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伸びる学校[023] 横浜女学院のやさしさリズム

☆昨日(29日)開催された神奈川私立中学相談会の横浜女学院のブースもたくさん受験生・保護者が参加していたが、ちょっと雰囲気が違った。

☆男子校サレジオ学院が、ミニ説明会で多くの受験生にむかってはなしている様子とは対照的なのだ。カトリックとプロテスタントの違いだろうか。いやいや栄光学園もカトリックだが、サレジオとはまた違う。

☆男子校と女子校の違いなのだろうか。いやいやサレジオも武相も男子校だが、これまた違う。

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伸びる学校[022] 横須賀学院の勢い

☆昨日(29日)開催された神奈川私立中学相談会の横須賀学院のブースも黒山の人だかりだった。青山学院との本格的「教育提携」が進んでいるからだろう。

☆横須賀学院と青山学院の教育提携は、横浜山手女子と中央大学の関係とは違い、横須賀学院創設からの関係がすでにあるし、キリスト教精神の一致というところで、歴史的必然があって、自然な動きである。

☆ここまでにくるのに、第一歩は横須賀学院中高と青山学院大学の連携授業の実施から始まった。

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伸びる学校[021] 横浜山手女子の勢い

☆昨日開催された神奈川私立中学相談会横浜山手女子のブースには参加者がたくさん集まっていた。インターナショナル・コースと中央大学との提携交渉の話題が生徒獲得にプラス働いているのだろうと思いながら素通りしたら、アン先生に声をかけられた。

☆互いに久しぶりだったので、少し立ち話をしてしまった。アン先生は、インターナショナル・コースのIBのプログラム作成のリーダー。なのに学校案内を配布していたのだった。

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伸びる学校[020] 栄光学園の普遍と変質

☆29日パシフィコ横浜で、神奈川県私立中学相談会が開催された。多くの参加者が押し寄せていたので、先生方と話をする時間はそうなかった。しかしかえって瞬間的に投げかけられる言葉には真理があるものである。

☆今、ここで、最重要なメッセージを投じていただけるのだ。栄光の場合もそうだった。

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赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん⑥ 教育理念が大切なわけ

赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん⑤ ≪私学の系譜≫とは何か?のつづき。

☆茂木健一郎さんは、白洲次郎の「プリンシプルのない日本」について言及している。茂木さん自身は意識していないだろうが、白洲次郎は「私学人」という言葉に置き換えてよいのだ。

☆日本人にプリンシプル、つまり「原理・原則」という思考の拠り所、判断の基準がないという白洲次郎の考え方に茂木さんは同意している。この「原理・原則」は私学にとっては教育理念なのだ。だから、日本人にはと言ったとき、公立学校の環境下にある日本人という括弧つきであることに気づきたい。

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赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん⑤ ≪私学の系譜≫とは何か?

赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん④ 公立と私立の発想のつづき。

☆茂木健一郎さんは、少女時代のピュアなアンのことについて書きながら、アンを超えて「ピュア」とは何かについて一般化している。

☆この「ピュア」こそ≪私学の系譜≫に当たる。もちろん茂木さん自身はそういう意味を付与してはいないけれども・・・。

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伸びる学校[019] 海陽学園の変質

☆本日、品川で、海陽学園の東京説明会が開催。午前、午後2回行われ、両方合わせて70組ぐらい参加したようだ(午後しか参加していないので、知人からの伝聞)。

☆新校長が就任したので、どこか変わるかもしれないと思って参加してみたが、校長の交代による変化というよりも、副校長を中心に現場で毎日24時間体制で教育に3年間取り組んできた結果、かなり質的変化があったのだなと感じた。

☆ハウスという寮生活をベースに教育を実践しているところを除けば、がんばっている東京のデイスクールと変わりはない。大学などの見識者を呼んで、特別講義を年11回やっているというのも、麻布や栄光、桐光でもやっていることだ。

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伸びる学校[018] 八雲学園 一期一会のn乗

☆立川で開催された「春一番、合同説明会」で、八雲学園の中学部長横山先生にお会いした。近年中学入試の生徒募集において不動の人気を獲得しているのだから、多摩エリアまで足を運ぶことはないのではないかと尋ねてみた。

☆すると、「まだまだ八雲学園の名前が遠くにまで浸透していませんし、一人でも学園の教育について知りたいという方がいらっしゃれば、飛んでいくんですよ」と、おもてなしの心構えを語られた。もっとも八雲学園のブースに並ぶのは一人どころではない。

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伸びる学校[017] 鴎友徒然草

☆立川で開催された「春一番、合同説明会」で、鴎友学園女子の教頭吉野先生にお会いした。忙しい中なので、瞬間的な問答だったが、その刹那に同校サイトに掲載されている「鴎友徒然草」についてコメントがあった。

☆「このページは価値中立的に書いてあるんですよ」と。マックス・ウェーバーの文献をはじめとして社会学を極めてきた吉野先生らしいメッセージだなと感じた。

☆おそらく、浅薄なものの見方をする私だから、「文章は価値中立だけれど、その背景にある重要な価値についても考えてくださいね」と諭されたのだろう。

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赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん④ 公立と私立の発想

赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん③ なぜ中高一貫かのつづき。

☆茂木健一郎さんの赤毛のアンへの憧憬と社会の中ではアンの子ども時代のようには生きていけないという挫折感は、誰もが認めることで、そんな中でクリエーターだけは大人になっても、社会に抗いながらも想像力を発揮して生きていける。これは大人になることの普遍的なルールだ見たいなことを茂木さんも言っている。

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中学受験生の自宅学習時間

Photo ☆昨年、四谷大塚が「中学受験生の実像」というアンケート調査結果を公表している。その中で、低学年、中学受験期、私学入学後中1の秋に分けて、自宅学習の時間を集計している。

☆それをもとにグラフを作ってみた。すると、受験期というのはやはり猛勉強していることがわかる。

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伸びる学校[016] 武相の教育の奥深さ

Photo ☆9月以降、武相は、受験生のために、ついに理科と社会の画期的な体験授業を公する。あまりの人気がゆえに、予約制。

☆このことは何を意味するのか。まず9月までにじっくり準備をするということ。これによって、ふだんの授業の準備も日ごろからていねいに準備がなされていることが想像できる。なにせまじめな先生が多く、実態以上の誇張宣伝をしない学校であるから、これはまず間違いない。

☆それからテーマがいいですねえ!分類・整理力、想像力、思考力という科学的ものの見方をストレートに養うものばかり。創設者が科学者だったというその精神がそのまま活かされている。

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伸びる学校[015] 白梅学園清修の内生的進化

☆先週教務部長の鈴木先生と少しだけ話すチャンスがあった。この時期、私はすぐに、新しい戦略は何ですかと聞いてしまう癖があるので、うちは企業じゃないですよとやんわり牽制されてしまった。

☆4期生を迎えたばかりで、創設当初の構想がまだ閉じていない。構想をきっちり実行するのが当面の目標ですよと。

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赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん③ なぜ中高一貫か

赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん②のつづき

☆茂木健一郎さんは、中高時代に大切なものが築き上げられ、大人になってそれが喪失されることがいかに重要なのかについて、アンの成長を分析して語っている。

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私学の大学進学[003] 武蔵の大学進学結果

武蔵の大学進学結果(09年4月11日現在)が同校のサイトで公開されている。いつものように公表数は、合格実績ではなくて、進学実績だけである。

☆合格実績については、サンデー毎日のデータで補う必要があるが、それでも早稲田大学などは未回収である。ともあれ、判明分だけではあるが、東大、京大、早慶上智、MARCH、ICUの合格者数は211人を超える。卒業生167人に対する割合は、126.3%で、わるくない。

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伸びる学校[014] 獨協中学のビジョン 了

伸びる学校[011] 獨協中学のビジョン④のつづき。

Dsc08011獨協中学は、現校長永井伸一先生の時代からビジョンの脱構築が行われ、それに従って教育も実践されているようである。その象徴の一つがビオトープ。夏には蛍が飛ぶまでに生態系は成長している。

☆小さな庭園に自然の循環とそこに太陽光発電の装置をプラスすることで、自然と科学の横断知が生まれる。永井校長は、新サイトでこう語っている。

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赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん②

赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さんのつづき。

☆茂木健一郎さんは、本書のいろいろな箇所で、小学校5年生のころ(今もそうかもしれません)の自分と赤毛のアンのキャラクターを重ね合わせていますが、その重ね合わせの表現が、一般化の媒介をはたしているところがあります。

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伸びる学校[013] かえつ有明のさらなる挑戦

かえつ有明の石川教頭の話をうかがっていて、今年もかえつ有明は内生的成長を果たすと確信した。

☆何か新しいイベントやるとか新しいプログラムを導入するとか、そういう外発型の戦略の話ではなく、学内の多様な質の転換の話がいっぱいだった。

☆10年、20年後のかえつ有明をリードしている教師の育成について、つまり人財のタレントを伸ばしていく仕掛けの話だったり、東大を中心に変化していく学びの理論をいかに先取りするかという話題であったり・・・。要するに人を大切に育てていくプランが中心であった。

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トリニティ教育研究所サイトオープンしました。

Trintyeri ☆本日、トリニティ教育研究所のサイトを開設しました。まだまだ完全版ではないのですが、私立学校の先生方、保護者、こどもと対話した内容を、オフィシャルに発信する部分はできあがりました。それでオープンすることにしました。

☆当研究所の最終目標は、子どもから大人まですべての人のために「良質の学びの環境」をリサーチし、教育に興味と関心のある方々と共有することと、勇気ある崇高な生涯を送っている人々どうしの出会いを果たすことです。

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私学の大学進学[002] 東大入学式

☆昨日4月13日、日本武道館で、恒例の東大の入学式が行われた。今年は新総長濱田純一氏が式辞を述べ、南部陽一郎氏が祝辞を贈った。内容については、東大のホームページに掲載されているので、参照されたい。

☆東大の学問のビジョンは、日本全体の学問を支配しているので、確認しておくことは極めて重要である。学問における日本の東大体制は明治以来の文化であるから、そこから脱するも、その枠組みの中で活躍するも、いずれにしてもチェックしておくことは大事だろう。

☆14年までしばらく濱田体制が続くが、式辞を読む限りは、基本的には全総長の小宮山氏が構築したビジョンの継承で、逸脱するような画期的な要素は見られない。

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伸びる学校[012] 中村シティー

P1000054 ☆「伸びる学校003」で、私学人としてのヴォーリズの教育は1つの私学の有効なモデルだと紹介した。学校の運営だけではなく、運営するための資金を回収するために、起業や建築を行い、近江八幡市という街をヴォーリズシティとしてデザインしていった。そして世界へ平和と愛を発信する拠点にしようとした。

☆私学人のなせるワザとは、教育という小さな命を預かることからはじまり最終的には世界にまでその思いと行いが広がるものなのだ。

☆清澄庭園の前に位置する中村学園も、今年100年を迎えるが、その歴史はヴォーリズの歩んだ軌跡―それを同学園はフェニックスと呼ぶのだが―に似ている。

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赤毛のアンと私学の系譜と茂木健一郎さん

Photo ☆茂木健一郎さんによる「赤毛のアンに学ぶ幸福になる方法」(講談社文庫2008年12月)が、昨年末に出版されていた。

☆おもしろそうだなと気にしつつも、NHKのプロフェッショナルなどで話している茂木健一郎さんを見ているし、「欲望する脳」(集英社新書2007年)をめずらしく真剣に読んでいたこともあって、手に取ることはなかった。

☆しかし、「希望学」という本を読んで、希望と幸福の違いみたいなものを問いかけられたような気がして、そういえば茂木さんが「幸福」について書いていたなと思いだし、手に取ってみた。

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今なぜ私学人か クーデンホーフ・カレルギーの現代性

Photo ☆2006年教育基本法の改正以来、私立学校の先生方と≪私学の系譜≫論や≪私学人≫について語り合う機会が増えたという話しは何度も本ブログで書いてきたが、まだまだ語りつくせないし、その重要性の発見はこれからも続きそうである。

☆というのも、たとえば、共立女子の教頭渡辺先生とは、いつもEUの父クーデンホーフ・カレルギーの友愛革命思想と共立女子の教訓「友愛」の歴史的結びつきについて話をし、刺激を受けるのだが、伯爵の論文を実際に読んでみると、なるほど渡辺先生が語る伯爵の友愛革命の現代性に思い知らされるからだ。

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世界同時不況に対応する今後の学校経営②

Photo ☆前回「世界同時不況に対応する今後の学校経営」で、私立学校の教育理念こそ、このような壁を乗り超える言動のエネルギーであるという旨を述べたが、「逆説の経営学」寺岡寛(税務経理協会2007)という本を読んでいて、なるほどと気付いた点がある。

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伸びる学校[011] 獨協中学のビジョン④

Dsc07994 ☆前回「伸びる学校[010] 獨協中学のビジョン③」まで、戦後獨協学園のビジョンを定めてきた天野貞祐のものの見方や考え方が脱構築されながらも、生徒に継承されている論文などを見てきた。

☆そして、今回教頭笠井先生から、貴重な資料を送っていただくことによって、ますます連綿と続く天野イズムがあることが確認できた。

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希望とコミュニケーション[01]

☆「希望学 1」が東大社研から出版された。「希望の国のエクソダス」「13歳のハローワーク」の著者である村上龍さんが帯で推薦をこう書いている。

かって希望は、焼け跡にまかれた種子のようなものだった。多くの人がその果実を味わうことができた。今は違う。希望の芽を育むためには、個人と社会、それぞれの戦略が必要だ。この本はそのための果敢な挑戦の書である。

☆ムムムム・・・。さすがはカンブリア宮殿のコーディネータである。今や希望が経済や市場の切り口でとらえられていることを鋭く見抜いている。

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世界同時不況に対応する今後の学校経営

☆3月期決算を間近に控え、各大手企業は大幅な最終赤字予想に追い込まれる見込み。日立製作所7000億円、パナソニック3800億円、トヨタ自動車3500億円、東芝2800億円、日産自動車2650億円、ソニー1500億円・・・。製造業大手は総崩れ状態。そんな中で、黒字組はホンダやスズキ、三菱電機だという。在庫整理とイノベーションに早めに着手したからだろう。

☆しかし、製造業は、中国を中心とするアジアのマーケットでおそらく復活するはずだが、やな兆しは、3メガバンクの3月期連結決算の税引き後利益が、赤字に転落する見通しという話題。融資先企業の業績の低迷が保有株に影響したのだろうが、銀行からの資金の流れが途絶えると、一気に景気は沈む。

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共立女子とクーデンホーフ・カレルギー

◇今年はNATO60周年。ヨーロッパは新たな局面を迎えている。再びヨーロッパ合衆国とは何かが問い返される時でもある。

◇そのような中で、EUの父クーデンホーフ・カレルギーが、共立女子と理念を共有しているという貴重な論文(渡辺眞人教頭)が、共立女子のPTA中学広報部「沈丁花」09年3月13日号に掲載された。学内資料という範囲を超え、人類共通の資料でもあるので、ここでも紹介したい。

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伸びる学校[010] 獨協中学のビジョン③

伸びる学校[008] 獨協中学のビジョン②のつづき。

☆「WORKS(08年15号)」には、まだまだ興味深い論文が掲載されている。中学3年の研究論文「難民支援とは」もその1つ。

☆ボストンに留学したり、イランの元外交である難民の方とのインタビューをしたりしながら、難民を救うさざまな機関を調べている。

☆そして将来自分も世界の困っている人を救える仕事に就きたいと意志を固めている。

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入学式を前に桜咲く

☆G20があり、NATO60周年サミットがあり、天皇皇后さまのご成婚50周年を迎え、北朝鮮からは人工衛星という名の怪しげなものが発射されようとしている今日、やがて子どもたちの入学式がやってくる。

☆子どもたちにとって平和を願わない人々はいないだろうに、すべて世界大戦のミリタリ構造がそのまま継承され、何ら解決されていないことが表現されているのが上記のイベントではないか。

Photo ☆そんなことを思いながら静嘉堂文庫近辺を散策してみると、桜が咲いていた。このあたりは、国分寺崖線の地形で、政財界の別邸があり、戦前戦後の日本や世界の政治経済の行方に頭を悩ませた重鎮たちの棲みかでもあった。

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伸びる学校[009] 共立女子のイノベーション

☆共立女子は完全中高一貫校にシステム変更してから4年目を迎える。新校舎、シラバス、クラスの人数など様々なリフォメーションを行ってきたが、完全中高一貫の中学卒業一期生が高校にあがる今年、さらに教育イノベーションを行うようだ。

☆全貌はまだわからないが、まずは3月13日にPTA中学広報部によって発行された「沈丁花」を見て驚いた。

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私学の大学進学[001] 私立学校が進学実績を無視できないワケ

09vs ☆「サンデー毎日」(09年4月4日・12日号)のデータを使って、世の中から注目される国立大学合格実績ベスト30位における国公立高校と私立高校の数の占有率を比較してみた。

☆表によると、私立高校の占有率が公立高校よりも高いのは、東大だけ。引き分けは東工大で、あとは公立高校のほうが多い。

☆基本的に公立高校の使命は、地域と日本社会に貢献する人間を育成することであり、その中でさらにリーダーを育成するには、国公立大学に進学させることが使命となる。

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