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世界同時不況に対応する今後の学校経営

☆3月期決算を間近に控え、各大手企業は大幅な最終赤字予想に追い込まれる見込み。日立製作所7000億円、パナソニック3800億円、トヨタ自動車3500億円、東芝2800億円、日産自動車2650億円、ソニー1500億円・・・。製造業大手は総崩れ状態。そんな中で、黒字組はホンダやスズキ、三菱電機だという。在庫整理とイノベーションに早めに着手したからだろう。

☆しかし、製造業は、中国を中心とするアジアのマーケットでおそらく復活するはずだが、やな兆しは、3メガバンクの3月期連結決算の税引き後利益が、赤字に転落する見通しという話題。融資先企業の業績の低迷が保有株に影響したのだろうが、銀行からの資金の流れが途絶えると、一気に景気は沈む。

☆さらに読売新聞によると、「米労働省が3日発表した3月の雇用統計(季節調整済み)によると、失業率は8・5%と前月から0・4ポイント上昇し、1983年11月以来25年4か月ぶりの水準に悪化した」という。

☆不況が続くことは間違いない。だからといって、私立中高一貫校に生徒が一気にこなくなるかというと、それはないだろう。不況の影響は70%の家庭には影響が深刻だが、私立中高一貫校に入学させられる家庭は、まだ耐えるだろうから。

☆ただし、雰囲気が節約モード、近視眼モードになることは確かである。それに対応する私立中高一貫校の経営に、いちはやく転換する必要はある。

☆インターネットやサイトをフル活用した広報戦略や国際交流に特化し、学習プログラムも遠出はせずに図書の活用や地域の都市づくり参画、大学との連携に集中すべきである。知的刺激は、内生的成長に集中したほうがよいのではないか。

☆金をかけずに、豊かな学びを。金をかけずにクオリティのアピールを。金をかけずに大学進学実績の増加を。このご時勢、このようなベクトルに集中することに誰も反対はしないはずだ。

☆必需品販売の創意工夫のときには、倹約・勤勉・助け合いしかないのだが、まさに私立学校の理念そのものである。

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