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伸びる学校[026] 聖園女学院の教育イノベーション

聖園女学院はカトリック学校の中で、もっとも学びのプログラムを見える化している学校。毎年新しいプログラムを開発導入している。

☆今年も4月30日に、新プログラムを実施した。進路指導特別講座の一環としての「サイエンス・コミュニケーション・プログラム~今の世界・将来の世界」というプログラムである。

☆進路指導というからには、高校生対象かと思ったが、実は入学したばかりの中1全員がはやくも参加している。もちろん高校3年生も希望者が参加している。

☆このプログラムは、京都大学の講師北原達正先生とコラボして、実施された。第一部は「サイエンス・コミュニケーション」とは何かについての講義。第二部はロボット・プログラミング・ワークショップ。

☆参加した生徒は、次のように感じている。

初めてロボットを自分のチームで組み立て進化させることにチャレンジしました。二人で協力してパーツを見つけ組み立てることをしているうちにどのような設定にするとどうなるかを予想しなければいけなくなってきました。その予想が正しくないと正しく進むことができないことがわかり、「進路」もしっかりと正しい予想をし、よく考えて進むことで自分の行きたい路に進むことができるのだなぁ、と思いました。

☆見事に科学的コミュニケーションの体験を吸収している。これからの科学者に求められているコミュニケーション能力は、1チームワーク力、2コラボ力、3メンター力 4論理的思考力、5創造力。そしてなんといっても人類の夢を見ることである。

☆この短い文章の中に、科学的なものの見方やそれを人生に結び付ける直感が凝縮されている。入学したばかりの生徒が、人生のスタンドポイントを体感した瞬間だったのではないだろうか。

☆しかし、科学者にとって最も重要なマインドは、他者をリスペクトできる倫理的精神。この精神が日々あらゆる空間に満ちている学校。それが聖園女学院。なぜなら、聖園生になるための魔法の言葉は、「勇気の一言 ごきげんよう!」「勇気の一言 ありがとう!」「勇気の一言 ごめんなさい!」だからである。

☆寛容と愛は、まずはこれらのひと言を友人とやりとりできるかにかかっている。

P.S.

東京大学や東京工業大学では、科学的コミュニケーション論の研究が進んでいる。専門家だけではなく、市民も科学的リテラシーを身につけなければ、食べ物を選択するときでさえもリスクを回避できない時代になったからでもある。実はこのサイエンス・コミュニケーションは新しい学びの発想でありイノベーションなのである。

参考) 教育のヒント>市民も科学的リテラシー

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