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伸びる学校[033] 武蔵野女子学院の底力

☆本日23日、武蔵野女子学院の学校説明会が開催された。説明会としては、今年2回目。今までになく早い時期から説明会をおこなっている。

☆新校舎も建ったし、何かが変わろうとしているということだろう。それが何であるかは、毎回説明会のテーマが違うので、一年かけてその輪郭がはっきりしてくると思う。

☆ただ、せっかちにも予想するには、ブッディズムこそ日本の社会が変わるライフシステムの原型であることを前面にだしてくるのではないだろうか。

☆今の日本社会の危うさとは、人間の関係性の希薄さ、自己実現という名のエゴイズムの横行、科学なきテクノロジーというサイエンスの商品化への溶解などなどだろう。

☆これらは、日本社会のみならず、世界の先進諸国やBRICsでも同様のいやそれ以上の悩みや不安を抱えている。

☆このようなグローバルな社会の溶解は、キリスト教の理念の瓦解によるものであるといっても過言ではない。もともとキリスト教の理念は、現世の社会では到達できないストイックなものである。そこへの挑戦だったり超克の過程で殉教するより救いはない。だから絶対的なビジョンから脱するプラグマティズムが生まれる。

☆一方神道では、あらゆる個性=八百万の生きとし生けるものは「型」にはめられ、多様なキャラを確保する。しかしそれは呪縛の中で生きていくということでもある。それを和魂としての調和ということで、諦めの呪術によって生きていくのが一般的。ところが自然は時々荒ぶるのである。日本のヒーローは特別な型破りのキャラだ。死んだら神様になる。だから誰でもが真似できるものではない。Jポップのスターや少年コミック(少女コミックはまた違う)のヒーローは、どこか神道的ではないだろうか。ドラゴン桜はまさに型破りなキャラの東大合格法がテーマ???

☆ところがブッディズムは、縁という関係性の中で、自ら空虚にしていく、すなわち解脱していく人間観。それゆえ自己実現への道を説いたマズローでさえも、5段階欲求説を超えるものとして悟りなるものの可能性を残していると言われている。

☆武蔵野女子学院の教育理念の基礎である浄土真宗は、世界のあらゆる角度から抑圧された精神から解脱として生まれた世界思想である。ヨーロッパ近代の闇(矛盾)の部分を引き受けた織田信長と真正面からぶつかった仏教グループでもある。

☆縁としての関係性の回復、空としての寛容性の生成、それには通じる言葉、通じる心、通じる技術が必要である。

☆国際理解教育、緑あふれる森と庭園の中の新校舎、美術・書道・サイエンスの充実した特別教室、薬学理系への進路指導の成功が、このブッディズムの精神を具現化し、日本の社会や世界を変える女性を輩出するというビジョンが見え隠れしている。

☆21世紀の暗幕を拓く女性の輩出。それが創設者高楠順次郎のこころであり気概である。

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