なぜ女子校は元気なのか~女子中合同相談会で気づく[2]
なぜ女子校は元気なのか~女子中合同相談会で気づく[1]のつづき
☆前回ご紹介した「33校の徹底比較」の「①学校で一番すてきな場所」について、グラフのようにまとめてみた。
☆33校が自ら選ぶすてきな教育空間は33箇所あるので、それは資料を見ていただくこととして、グラフのように項目を絞ってみた。
☆「桜の樹」とか「流れの小径」とかは全く違う空間ではあるけれども、キャプションを読むと自然を大事にする空間というだけではなく、むしろ内面的な空間の広がりを大切にするということが伝わってくる。そのような場合は、自然空間と内面空間の両方をチェックした。
☆交流空間は、「ラウンジ」「カフェテリア」「みんなのロビー」といったスペースをまとめた。自然空間には、「パティオ」「屋上庭園」がはいるが、これらは同時に内面空間にも入れた。
☆以上のように分類して、その比率をだしたものが、上記のグラフ。これがもし男子校だったら、校庭・体育館、道場、図書室という空間が上位にランキングされるのではないだろうか。交流空間は、女子校の独特の空間。もしも男子校に同じような空間があっても、女子校のような明るくにぎやかなおしゃべりで充満するだろうか。
☆やはり男子のコミュニケーションは、言葉という道具よりも、ボールだとか竹刀だとか、PC、本といった道具で行われるのが多い。女子の交流は楽しくファッショナブル。男子の交流は、闘争的だし汗いっぱいだし、自己沈潜的だ。
☆学校選択者の多くが母親であることを想定すると、女子校および女子を含む共学校に気持ちが動くのは当然だろう。母親も交流空間は大好きなはずだからだ。
☆したがって、男子校は、男子と女子のコミュニケーションの差異を表現する必要がある。そのとき注意をしなければならないのは、体育会系コミュニケーションと軍隊的コミュニケーションは全く違うことを用意周到に意識しながら表現することではないだろうか。
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