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なぜ女子校は元気なのか~女子中合同相談会で気づく[了]

なぜ女子校は元気なのか~女子中合同相談会で気づく[4]のつづき

☆「33校の徹底比較」の「④学校自慢」について、グラフのようにまとめてみた。ここのページは、学校の個性が最も表れるところで、クラブ、創造学習、ボランティア、施設、国際交流、学習システム、ランチ、 礼法、 英語教育とカテゴリー分けしても多彩。

09 ☆傾向が拡散してしまうので、少し強引だが、「学び」「施設」「クラブ」「ランチ」の4つにまとめてみた。

☆するとやはり、「学び」の項目が断トツ。しかも、学びのプログラムの過程で行われるコミュニケーションのレベルが相当高い。考え、創作し、表現するプログラム。一方向的な講義形式のものではない。

☆このタイプのプログラム、つまりプロジェクト型プログラムは、一般に大学進学実績に効果があがらないとされる。特に男子校では進路指導・進学指導・受験指導のうち受験指導は講義形式のものがほとんど。

☆麻布や海城のような対話型あるいは体験型の教養講座に対しては、学内外から懐疑的な意見もある。これはこと日本だけのことではない。

☆八雲学園の国際交流姉妹校ケイトスクールやロサンゼルスのチャドウィックスクールは、全米でも相当優秀な学校。何をもってして比べるかはその基準が微妙だが、日本の女子御三家を超えるクオリティを有している。

☆この両校は、半分以上はプロジェクト・ベース学習。日本と同じように保守派からそんな遊びみたいな変なプログラムでよいのかと、やはり批判されるらしい。しかし学校側は、これでずっと、ハーバードやスタンフォードに多くの生徒が進学しているのだから、なんて回答するべきか、理念の問題だからしかたがないと語る。

☆理念の問題。麻布の氷上校長は、その理念を捨てることは決してない。それでいて大学進学も無視するわけではない。むしろ二兎を追うと明言している。

☆いずれにしても、学びに対する新しい理論の表現は、たいへん重要であり、無頓着でいると、魅力を感じてもらえない可能性がある。

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