ヤング・アメリカンズ(2) 理念パフォーマンス
☆午後からのプログラムは、スペシャルプログラム。ライオンキングのミュージカルを凝縮したパフォーマンスとでも言おうか。
☆まずはヤング・アメリカンズのスタッフが、パフォーマンスを見せて、そのあと振付をしていく。はじめはリズムに合わせて型を覚える。そのあと音楽を重ねて、身体の躍動感と旋律を一体化させる。リズムから旋律へ。
☆しかし、今回はいきなりライオンキングから入らなかった。ヒップホップをやってからはいった。子どもたちの状態を見て、少しプログラムを変えた。理由はノリがいいからということだったが、なぜノリがよいからなのか。ノリがよければ、すぐスペシャルプログラムにはいればよいではないか。
☆しかし、そうではないのだ。ヒップホップで、身体の内面から感じる状態にならないと、スペシャルプログラムにははいれなかったのだろう。身体だけが動くだけではスペシャルではなかったのだろう。
☆心を開くには身体を開く必要があるということか・・・。
☆ともあれ、ジャンベ(ライオンキングで登場する太鼓)の音が、地の底から身体に通じて、感覚を拓く。その中で床を身体を、声帯を静かに、大きく震わせて、パフォーマンスをする。言葉では表現することは不可能な瞬間だ。
☆ヒップホップのあとに、このパフォーマンスを見て、生徒たちは何を感じたのだろうか。パフォーマンスを終えた20人ぐらいのスタッフが、舞台中央に集まって座った。そして、すごいとか感動したとかではなく、一人ひとりが何を感じたのか聴かせてほしいと。
☆しかし、沈黙が続いた。でもそれでよかった。そう簡単に言葉に変換できるはずはない。重要なことは、感じたという事実である。根源的な衝撃である。
☆スタッフはそれ以上無理強いすることなく、このプログラムを伝授し始めた。この2日間ではじめてやるプログラムだ。このタイミングでしかできないのだから、当然だ。
☆午前中までとは違い、スタッフは型を伝えるときに、表情や姿勢に、気持ちや誇りを重ねることがどういうことなのかを瞬時に伝播した。生徒たちは、すでに自分の中に・内側に感じたという事実があるのだから、それを表現すればよいのだ。
☆普段の生活で、地の底と心の底がつながって感じる経験は少ないだろう。だから表現も空虚なマニュアルだ。
☆しかし、今回は感じた。そして自分の殻を破って身体に表情にそれを伝えることができる。それが本当に素直だ。進学校の生徒が、実によく素直に表している。そして、この素直に表現できることが誇りでもある。
☆因果関係の鎖を切って、因果を一体化させるプログラム。理の世界で生きている私たちに、結構衝撃的な感情を覚醒するプログラムだ。
☆超新星の爆発が、学校教育で起きるということだろう。このスーパーリベラルアーツが広がるか否かは、日本の教育が変わるかどうかの試金石かもしれない。
☆もしベルリンフィルとその仲間たちのワークショップに感動を覚えた人は、このプログラムと同じ質感を感じることだろう。
☆それにしても、最後の「ライフ」という魂の叫びとパフォーマンスは圧巻だ。
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