2つのエクセレントスクール[04] 豊島岡と共立女子の差異
2つのエクセレントスクール[03] 栄光と聖光の差異のつづき。
☆豊島岡女子と共立女子は、ベクトル図で比較しなくても違いは感覚的にわかるかもしれないが、だからこそその感覚に合うかどうか確かめてみたい。
☆両校ともイベントや部活は活発で、留学や海外研修などの国際理解教育に比べれば、日本の文化を基調とした教育活動のほうが活発である。
☆進学実績の差異は、はっきりしている。豊島岡女子のほうは明快に東大や医学部に合格させることに力をいれていることが伝わるが、共立女子の方は、そこにこだわっていないということがきちんと伝わってくる。
☆一方、豊島岡のリベラルアーツというのは、実はあまり明らかではない。運針という活動がリベラルアーツのプログラムなのかどうかは、実は不明である。
☆共立女子の場合は、明らかに大学受験のために勉強するのではないということが表明され、社会に貢献する智性感性を身につけるプログラムがたくさんある。
☆さらに若手教師が中心になって、生徒と共に新しいプロジェクトベース学習を構築中。この共に立ってつくるとかその目的が「友愛」であることは、プログラム自体が共立の校訓を体現することでもある。
☆また、EUの父であるクーデンホーフ・カレルギーと交流があり、伯爵の友愛革命思想に影響を受けて校訓を脱構築。現在の校訓に「友愛」が入れられた。生徒1人ひとりが日本の文化を世界思想にどう結び付けられるのかとういう理想にむかって教育が実践されている。
☆なお、大妻と共立女子の教育の差異も、豊島岡と共立女子の教育の差異にほぼ相当する。
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