伸びる学校[055] 立教女学院の魅力[了] 独り言
☆新校舎の図書室を訪れて驚いた。ここにも立教女学院のミームがあると。この光と空間の雰囲気は、男性中心社会の目線から見れば見えない≪女学生の系譜≫があるなぁと。
☆明治以来、日本の近代官僚社会は男性中心社会であったことは異論はないだろう。そこでは、女性はガラスの箱に飾っておく「永遠の少女」という思いがあったし、今もどこかにそれがあるだろう。
☆しかし、与謝野晶子と親交のあった当時の女子校の創設者らは、全くそんな感覚を度外視していた。むしろ男性や彼らの作る社会にインパクトを与える≪運命の女性≫(ファム・ファタール)輩出の拠点づくりに貢献していたのだと思う。そしてそのミーム≪女学生の系譜≫は今も続いている。。。
☆立教女学院はまさにその拠点の1つだ。
☆キリスト教ミッションスクールであることもあって、どうしても萩尾望都さんの世界や竹宮恵子さん、あるいはヘルマン・ヘッセの世界を重ねてしまう。ある世界の暗幕の予感とそれを払いのける気迫ある人生を歩む≪ファム・ファタール≫の出現。
☆男性中心社会からみたら、マドンナとでも表現するのだろうが、その表現自体をズラしてしまう≪ファム・ファタール≫の機智力というものを。ミュージックでいえば、ユーミンということになるのだろうが。
☆レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が掲げられている、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院。カトリックの修道院だけれども、ここには萩尾さんやヘッセの世界が凝縮しているように感じるのだが、立教女学院の教育空間にも同じ質感を感じるのだ。
☆受験産業から見れば、どうしても≪ファム・ファタール≫などという見方をしないだろう。そんなことはないといいながら、近代官僚システムの延長上に組み立てられているのが受験産業。≪私学の系譜≫や≪女学生の系譜≫などは、趣味の世界だと思われているだろう。
☆これは偏差値や大学進学実績という切り口でしか語れない経済雑誌などもそうだ。欧米はもっとクリエイティブ・クラスが活躍し、そこで≪ファム・ファタール≫もリーダーシップを発揮している。北欧の社会などはまさにそうだ。本当の成熟社会とはそういうことだろうが、日本社会は経済的成熟は迎えているだろうが、人間の成熟という意味では、まだまだ発展途上かもしれない。
☆そのような日本社会にあって、教育は大事であると言われている。ただし、どんな教育が必要かは吟味されていない。相も変わらず男性中心社会を構築するための学習指導要領の微調整で終始している。
☆サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院は世界遺産に登録されているが、立教女学院の教育の質もまたそのレベルなのだ。この雰囲気を多くの人は感じることはできない。文化祭に訪れるのは2万人ぐらいと言われているが、たったそれだけの人しか気づかないのだ。もったいない。。。
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