2つのエクセレントスクール[06] エクセレントスクールに向かう白梅学園清修
☆7月11日(土)、白梅学園清修は学校説明会を開催した。昨年までは夏前に学校説明会を行わなかったが、今年はすでに3回目である。
☆また来春の入試改革も行い、草創期5年目を迎えるにあたり、広報活動や教育活動の再構築に動き出している。
☆それにしても、開催1時間前に訪れたが、1期生である4年生(高1)がかいがいしくもてなしの準備を手伝っていた姿には感動した。写真のように教師と生徒が一丸となって輪になっている姿は、白梅学園清修のミームでもある。
☆4年間の経過によって、学業の成果が蓄積された。その一端がディスプレイされていたが、本当によく学んできた。英国研修のレポートあり、食育アクティビティあり、美術作品あり、英語のスピーチコンテストあり・・・・・。様々な成果が白梅学園清修の教育ポートフォリオとして展示されていた。
☆さまざまな展示の中で、東芝のラグビーチームの前キャプテン富岡選手のユニフォームもあった。この説明会のために展示されているのではなく、いつもそこにあるということだ。
☆英語の道元先生に、女子校なのにラグビーというのはおもしろいですねと尋ねたところ、「one for all, all for oneというラグビー精神は、白梅学園清修の精神と一緒ですよ」と語られた。
☆白梅学園の理念のルーツは、イギリスやフランスのヒューマニズムや大正デモクラシーの発想なのでは?とさらに尋ねると、「ラグビーはイギリスのパブリックスクールから生まれたと聞いています。そしてケンブリッジ大学やオックスフォード大学に広がっていったと。民主主義や議会政治を生んだ文化を体現しているので、ものとしてのラグビーではなく、精神としてのラグビーは、まさに白梅学園の建学の精神そのものですよ」と。
☆なるほど。単純にラガーマン柴田副校長のお弟子さん富岡選手が、決勝進出を果たしたら全員招待するよと1期生に約束したことが成就したというエピソードの思い出として展示されているわけではなかったのだ。
☆中2の英国研修や高1のEU研修もまた、たんなる英語の勉強なのではなく、イギリスでは議会政治のミームを、アルザスのコルマールでは、バルソルディの自由の女神の精神(お台場に行けば物としての自由の女神には会えるが)に直接触れることができる。
☆白梅学園の建学の精神の見える化を行っているのだと合点がいった。麻布も中1で、創設者である江原素六の墓参りに沼津まででかけるが、それと同じような教育活動なのだと、私立学校の同構造の教育デザインに改めて気づいた。
☆そんなことを思いながら、国語、英語、数学の教科の先生の話を聞いていたら、これまた、授業の成果についてパワーポイントですてきなプレゼンをしている姿に驚愕。何気なく、世界標準を超えたプログラムを実践しているよという話をわかりやすく語っていた。
☆同時進行していた体験学習も、なかなかのエンターテイメントだったと同僚の岡部氏からあとから聴いたが、教師と一期生がコラボしてイベントを運営しながら、おもてなしの精神を発揮していたのを見て、立ち上がり当初と比べて洗練されシステム化されてきたなと感じた。
☆洗練と理念の浸透したシステム化は、草創期から成熟期に飛躍するために必要だし、内生的成長を促進するために重要な作業なのであろう。
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