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2つのエクセレントスクール[09] 浅野とサレジオ

☆浅野とサレジオ学院は、財界創設と神父創設という大きな差異があるが、それが日常の学園生活で前面にでてくるわけではない。

Asanosarejio ☆したがって、偏差値や大学進学実績の差異で選択されがちである。

☆もしこれが女子校であったなら、創設の経緯の違いからくる雰囲気の違いがポイントになるところである。

☆しかし、男子校を選択するポイントでは、その微妙な雰囲気の差異はあまり問題にならない。男子校がこの社会の激動期にあって、一丸となって社会の変革のリーダーシップを発揮できない壁がここにある。

☆女子校だと、そもそも社会の中で、女性にとってまだまだ公平な環境にないから、女子校である限り、社会をどう変えるとか、なかなか変わらない中で女性のタレントを発揮するにはどうしたらよいのか、社会の中での女性のリーダーシップの問題は共有されている。

☆ところが、男子校の場合は、理念のような能書きよりも、目の前の東大を頂点とする大学にはいり、社会に出て有利なポジションを獲得するためにはどうするかという現実的な話が前面にでる。

☆もちろん、麻布のように二兎を追うという確固たる信念を持った学校もある。

☆2つのエクセレントスクールの差異とは、麻生と浅野・サレジオのような学校の差異が典型的だろう。

☆何も社会を変える必要はない。社会に貢献し、その中で有利なポジションをとることも、“men for others”である。

☆どちらを選択するかは価値観の相違というわけである。

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