公立中高一貫校と私立中高一貫校の差異
☆「公立中高一貫校伊奈学園の評価報道される」という教育関連ニュースを読んでくださったある私立中高一貫校の先生から、「公立中高一貫校で、私立よりリベラルアーツの充実に力を入れているところがあるのは、本当は本間さん知っているのに、厳しい書き方していますね。私立の中には公立中高一貫校に市場をとられているところもあるでしょう」と指摘された。
☆たしかにすごい公立もあるが、このところ書き続けている、三次元の奥行きの部分がない以上、私立学校と公立学校の差異はあり続ける。
☆私立と公立という比較においては、どんな私学もその奥行きがはっきりするからだ。
☆ただし、公立中高一貫校はその奥行きを創ることは可能だ。憲法前文の思想の背景にあるヨーロッパの疾風怒濤時代の理念を復元し、それをリベラルアーツに反映する。そしてそれをモデルケースとして、他の公立中学や高校に提案していく。
☆そうすれば税金で成り立っていても公平性はある程度保てる。そしてその次元では、公立中高一貫校も私立中高一貫校も情報交換をして、私立のさらなる学びのリソースを伝えることができるだろう。
☆技術的な面は、私学もどんどん情報交換した方がよい。技術の差をアドバンテージとしていては、優勝劣敗の思想となんら変わらないからだ。
☆私学の変わらぬ理念こそ優位なのだから、その点に関して公立はそれほど模倣できない。
☆大学進学実績ではなく、教育の質で競争したり協力し合うことに関しては、公立と私立のコラボはあってよいが、そんな寛容な公立はあるのだろうか。あったとしたら、その公立はリスペクトに値する。
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