警戒水域か?私立中高一貫校生徒獲得戦略 面舵いっぱい?
☆世界同時不況が慶応の新戦略である小中一貫校開校をいったん挫いた。延期を決定したという。
☆お金の問題が大きいだろうが、経済問題と表裏一体の法律問題も背景にあるのだろう。政権交代予想による公立復権への動きへの予防策・リスクマネジメント。
☆塾関係の情報センターの多くは、中学受験生の数の右肩下がりを受験市場が冷えるとして発表の仕方を工夫してきたが、来春もはやそれはできない。だいいち、すでに学校関係者は誰しも受験生増というのは大本営発表さながらだと思っている。
☆慶応の判断は、慶応ひとりの問題ではなく、私立中高一貫校も生徒獲得戦略を思い切って変更することを余儀なくする、いや決断するロールモデルかもしれない。
☆徹底的に質的競争へシフトするということ。私学の教育の希少価値をどのように表現するか、それがカギだ。
☆私立学校の希少価値。それは大学進学実績や偏差値であろうはずがない。インフラや教育プログラムの充実は言うまでもないが、それは公立でもやろうと思えばできる。技術のイノベーションは結局は追いつかれる。
☆決定的に大事なことは理念が教育のあらゆる活動に浸透し、かつシステム化されることだ。そういう意味の理念パフォーマンスを高めること以外に希少価値は表現できない。この希少価値の市場こそ、受験市場ではなく、私学市場を意味する。
☆理念なきシステム化も道徳主義も公立学校で充分に実行可能なのだ。今回の経済問題は、私立学校の歩むべき道を阻む受験市場のパワーを弱める契機でもある。
☆徹底的に対話型で、理念パフォーマンスを表現する生徒獲得戦略を実行することがポイントになるのが来春ではないか。
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