「現代の教育学」を私学的切り口で読む【02】 言語 補足
☆≪「現代の教育学」を私学的切り口で読む【02】 言語≫で、次のように書いた。
既存の事物を超えて、現実そのものから生まれる言葉を駆使できるようになるには、教科書を捨てねばならない。現状の公立学校では、これは不可能なのだ。私立学校が教科書を超えるというのは、たんに難しい問題集を使うという意味ではなかったのである。まして生徒募集のPRなどでもない。もっと深い意味が横たわっていたのである。
☆では、たとえばどの私立学校の言語教育活動が典型的なケースなのだろうか。
☆なんといっても、麻布の「論集」や「新教養主義講座」がそうだろう。教科書の言説など捨て、生徒の思考と社会的現実・自然現象のぶつかりあいから生じた問いに対する感じ方や考え方が議論そして編集される。
☆この活動と同質の活動を行っている学校は、筑波大駒場、開成、海城、鴎友学園女子、女子学院、灘、渋谷幕張、武蔵、慶応普通部、フェリス、カリタス、桐光、晃華、共立女子、栄光・・・。
☆英語を国際理解教育という枠を超えて現地で通用する言語活動をしているのは八雲学園、東京女子学園、洗足学園、聖学院、武蔵、慶応湘南藤沢・・・。
☆教科横断型のプログラムとして見える化しているのは、かえつ有明、白梅学園清修、武相、桐光、麻布、武蔵、共立女子・・・。
☆ところで、桐光学園は特別授業の内容を出版しているが、その本のレベルは「キーワード現代の教育学」よりも高い。いかにクリエイティブでクリティカルな思考を駆使する言語活動を行っているかがわかる格好の例。
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