伸びる学校[057] 佼成学園女子の魅力 【2】
☆前回「伸びる学校[056] 佼成学園女子の魅力 【1】」で、
教科横断型の学際知=横断知こそ、遊びと学びの統合である。そしてそれは論理性と創造性の育成でもある。佼成学園女子にはこの横断知を随所で養う仕掛けが構築されている。
☆と書いた。さっそく、横断知養成の仕掛けがどこにあるのか見ていきたい。
☆まずは、ファサード(建築の正面:顔)だ。尖鋭な直線の中にアール(曲線部)の構造が埋めこめられているのがわかる。それと建物の周りが緑でいっぱいだ。
☆直線は論理性、アールは創造性の機能がこめられている。校舎は人工的だが周りの緑は自然だ。しかもこの庭は回遊性がある。回遊性は「つなぐ」働き。人間と自然を結ぶ。そこに精神性がやどる。
☆アールの部分は、校舎に入るとコミュニケーションスペースであることがわかる。このスペースの前は教室だったり、進路指導室(写真)だったりする。つまり創造的コミュニケーションと論理的な学びの場が併存している。その間をやはり回遊性の廊下が通じている。
☆廊下から外を眺めると、片方では校舎で包み込んでいる広いグランドが広がり、もう一方では校舎を包み込むように庭が続いているのが見える。大きな広場としてのグランドはチームワークの象徴。校舎は多様なスペースで、才能の探究活動の場である。そしてコミュニケーションスペースと回遊性の高い廊下。横断知養成の仕掛けが教育空間に巧まれている。学校説明会やオープンキャンパスで、この仕掛けは見ることができる。
☆校舎の使い方に、佼成学園女子の教育の質が見える化されているのである。
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