« 伸びる学校[057] 佼成学園女子の魅力 【2】 | トップページ | 伸びる学校[059] 佼成学園女子の魅力 【了】 »

伸びる学校[058] 佼成学園女子の魅力 【3】

☆前回(伸びる学校[057] 佼成学園女子の魅力 【2】同様、佼成学園女子の横断知養成の仕掛けについて考えてみたい。

☆佼成学園女子といえば、英語教育。これは先週の「サンデー毎日」でも取り上げられていたほど。塾の先生方が選んだ英語に力を入れている学校として、ランキング6位入りしているのである。

☆どのように力を入れているかというと、イマージョン教育、ニュージーランド留学、英検まつりという多様多層な英語教育を行っている。

P8280320 ☆イマージョン教育は、ことばの身体性がベース。体育や美術のような授業を英語を介して行うことによって、感覚とことばのマッチングができるのだろう。グローバルセンターで、英語でコミュニケーションをすることで、英語を使う実感もいだくことができる。

P8280324 ☆ニュージーランドやオーストラリアの修学旅行・留学は、人生が変わるほど影響を与える。特にニュージーランドは、日本と比べると、ある意味田舎。それでいて芸術的文化の雰囲気は優れている。クリエイティブ・クラスの生まれる環境だというのは有名だ。文化や価値観の違いに、考える局面が多い。留学生は海外で「考える時間」の多いのに最初は驚くようだ。

☆日本に帰ると、忙しくてその時間の重要性を忘れる、そうならないようにしたいと感じる留学体験者は多い。

P8280327 ☆そして留学の体験の一番のショックは、英会話だけではだめだということだ。現地校で通用する英語を学ぶには、かなりのトレーニングが重要で、それも受験英語では不足だと心の底から感じることなのである。だから、佼成学園女子の英検への取り組みは半端ではない。どこの学校も準2級まではなんとかなるが、2級以上は合格者は少なくなる。

P8280355 ☆ところが同学園の生徒の挑戦のハードル設定は高い。毎年2級以上合格者は増え、2008年は76人がハードルを跳んでいる。このようなモチベーションは、外から与えられたものではない。体験によって内側から燃え上ってくるのだ。

☆江川教頭は「モチベーションは外から引き出すものではない。内側から生まれてくるもの。そういう意味では、佼成学園女子の英語教育をはじめとするすべての教育が、すでにキャリアデザインプログラムなのです」と語る。

☆生きるとは何か。そのことについて考えながら勉強するとは、まさに横断知そのものではないか。

|

« 伸びる学校[057] 佼成学園女子の魅力 【2】 | トップページ | 伸びる学校[059] 佼成学園女子の魅力 【了】 »

教育の挑戦」カテゴリの記事