「現代の教育学」を私学的切り口で読む【番外編】 福武ハウス2009 補足
☆≪「現代の教育学」を私学的切り口で読む【番外編】 福武ハウス2009 (Goodware Times)≫では、生徒の才能を引き出す空間デザインをしている教育空間の重要性について書いた。
☆公立学校は、残念ながら教育空間は規律訓練型の空間設計になっている場合が多い。つまり監視の目が空間に埋め込まれているのである。
☆一方私立学校は、リスク管理だけではなく、生徒1人ひとりの居場所や才能や倫理を形作る空間がプログラムされている。
☆その中でも、東京の聖学院中学の空間設計は群を抜いている。建築科学と芸術が統合された空間は、学びのために住まう空間として脳神経に見えないカリキュラムとして影響を与える機能を持っているだろう。
☆聖学院の設計は、丘の上の学校としてキリスト教的精神を生きる空間になっている。一粒社ヴォーリズ事務所の設計。ヴォーリズは、建築によって精神を醸成し、なおかつその利益で近江兄弟社の学校をサポートし、精神の都市を創った。日本、中国、韓国というアジア全体に芸術と精神と平和の構築に大きく貢献した得難い人材として有名である。
☆神戸女学院、フェリス、JG、西南学院などプロテスタントの多くの学校の教育空間の設計にかかわっている。
☆ヴォーリズにかぎらず、見えないカリキュラムの機能というコンセプトで設計されている教育空間は、晃華学園、カリタス、白梅学園清修、かえつ有明、東京都市大付属、玉川聖学院、洗足学園、聖ドミニコ学園、麻布、開成、武蔵、JG、フェリス、横浜女学院、聖園、湘南白百合、函嶺白百合・・・枚挙にいとまがない。
| 固定リンク
「教育イノベーション」カテゴリの記事
- 【八千代松陰】千葉から世界を変える(+1) 生徒の内なるトルネード(2018.06.27)
- 【八千代松陰】千葉から世界を変える(了) 教師力と先進的なティール組織(2018.06.26)
- 【八千代松陰】千葉から世界を変える(3) 知のトルネード(2018.06.26)
- 【八千代松陰】千葉から世界を変える(2) 知性と感性の空間(2018.06.26)
- 【八千代松陰】千葉から世界を変える(1)教育のキーワード(2018.06.25)
最近のコメント