09≪横断力スコア≫首都圏男子校
09≪進路力スコア≫首都圏男子校のつづき。
☆今回の【横断力】は、おそらく日本の20世紀型エリート教育ではまず評価対象にならなかった側面だろう。≪私学の系譜≫としては、まさにこの知のインターフェースこそが真骨頂であったはずである。
☆欧米ではリベラルアーツという言葉で慣れ親しまれている知である。IBプログラムでは、ここが肝でもある。しかし、日本の戦後教育では、こういう学際的な知は、大学からでよいということで、中等教育学校段階では、積極的に顧みられてこなかった。もっとも、大学でどれほどやっているかというと実は専門分化しすぎていて怪しいのだけれど・・・。
☆ある意味ポストモダン的風土における大量消費文化では必要とされてこなかった。しかし、不思議なことにポスモダンを支える現代思想家は、知のインターフェースの触媒者たちであった。ところが、ポストモダンの自らの矛盾として、この牽引者である現代思想家をも無視した。もっと短絡的に彼らのジャーゴンをファッショナブルに消尽して終わった。
☆しかし、世界同時不況の今日、この知のインターフェースこそ、倹約的でシンプルで爆発的経済を生むリソースだと気づかれ始めている。クリエイティブ・クラスの大量出現がその兆し。グリーの若き経営陣の動きなどに表れている。もっともこのリストは男子校だから出てきていないけれど、共学校の中で、桐蔭はリスト入りしている。
【横断力】
○総合学習と他の教育活動の有機的結合力
○あらゆる教育活動でのIT活用力
○他教科に刺激を与える芸術教育力
☆表を見れば一目瞭然。クオリティスコアより【横断力】の高い学校は不思議な雰囲気や力を感じる学校ばかりである。まず公立学校ではできない教育を実践し、成果もあげている。
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