09≪教師力スコア≫首都圏男子校
09≪クオリティスコア≫首都圏男子校のつづき。
☆≪クオリティスコア≫は、12の指標項目の平均だが、その12項目を3項目ずつ4つにカテゴリー分けをして、それぞれ平均スコアを出した。
☆そしてその4つのカテゴリーを、4つの教育力とした。4つとは【教師力】【進路力】【横断力】【理念力】である。すべてが教師力ではあるが、ここでは1人ひとりの教師力という意味で【教師力】というカテゴリーを設定した。
☆12の指標のうち3つをとりだしているので、同点がずらりと並んでしまい、スコア3.0以下は、差が見えにくくなる。そこで、ベスト12までを掲載することにした。
☆12の指標全体の平均としてトータルスコアであるクオリティスコアに比べ、【教師力】が強く出ている男子校は、学校全体の取り組みとかシステムというよりも、1人ひとりの人材力に力を入れている学校かもしれない。
☆桐朋などは、それが顕著である。もしも、桐朋が学校全体で取り組む活動とかシステムを強化すると、一挙にクオリティスコアもあがり、世に言う偏差値や大学進学実績はよいわけだから、エクセレントスクールでありながらさらなる進化が期待されるわけである。
☆逆に、麻布、開成、栄光は、1人ひとりの教師はクリエイティブで、【教師力】は申し分ないが、それ以上のものが学内にあるということを示しているのかもしれない。学校を訪れた時に、教師がそこにいなくても、不思議な知的雰囲気が漂っているのはそういうことなのかもしれない。私立学校の文化というものが、空間から語りかけられる・・・・・・。
☆相変わらず、独断と偏見であるのだが、こうやって指標化して、学校を捉えていくことによって、思いつきで私立学校を語るのを多少は防げるのではないかという、自分の中で、私立学校を見る視点の正当性・信頼性・妥当性をクリティカルにみる一助になればと思っている。
☆独断と偏見の方法論ではあるが、公開することにはなんらかの意義があるのではないかと思っていいる。
☆さて、4つの教師力のまとめ方は次の通り。
【教師力】
○教師の創造的コミュニケーション能力
○本格的論文編集指導力
○プログレッシブな授業構築力【進路力】
○自己実現プログラムの自覚的実行力
○現地校で耐えられる英語教育力
○キャリア・デザインとしての進路指導力【横断力】
○総合学習と他の教育活動の有機的結合力
○あらゆる教育活動でのIT活用力
○他教科に刺激を与える芸術教育力【理念力】
○時代の変化への対応力
○生徒の潜在能力を引き出す教育空間デザイン力
○説明会の表現力(教育理念の具体的展開のプレゼン)
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